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小説「スクールINゲーム」
※暴言などが入っています。読む方はご考慮してから読んでください。
世の中は不平等に成り立っている。
何の罪も無い黒人を差別したり、何の関係も無い子供を殺害したり、何の罪も無い大人に有罪判決を下したり。
だが、それを止める方法も中々できないのである。
第5話前編【このかくれんぼを終わらせよう】
「この“背中のボタン”って何回でも使えるのか?」
美琴が脳裏に浮かんだ1つの疑問。もしそれが可能なら“プレイヤー”全員が助かる事になる。だがそれをあの生徒会長は許すだろうか?また後からゲームが続くとしたら…“今ここでたくさん人を殺した方が良い”。美琴はその結論に辿り着いた。“プレイヤー”は渋谷の至る所に隠れている。制限時間もまだ2時間程ある。でも“プレイヤー“はずっと2時間隠れて待つだろうか?追加ルールとして“鬼”を全員殲滅すれば“プレイヤー”の勝利。そのルールがある限り“プレイヤー”は確実に助かる方法に寄り縋る。人間の本能、それには抗えない。
「どうすれば…」
美琴が迷っている時に前からジャリっと物音が聞こえた。
(しまった!まだ殺したのはこの“鬼”だけ…まだ二体居たはずだった!)
美琴は銃を持ち構えて静かに待つ。そして前から現れたのは1人の“プレイヤー”だった。
「誰だ!早く名前を言え!さもないと殺すぞ。」
美琴が脅迫して返答を待つ。
「おっとなんかいきなり殺されそうになってないか?失敬、俺は赤名響介(あかなきょうすけ)。“プレイヤー”だよ。」
赤名は冷静に銃を地面に投げ捨て手を上に挙げる。
「ふん、ならいいか。」
そう言い美琴も銃を下に向け戦うつもりは無いようにした。
「ところでその“鬼”、君が殺ったのかい?」
「……あぁ俺が殺った。」
「ほう…中々腕があるねぇ…そうだ…君も俺のチームに入らないかい?」
「チ、チーム?なんだそりゃ?」
鼻で笑いながら美琴は話を聞く。
「世界的にも有名な強盗団“ASK団”だよ。」
赤名の言葉を聞いた美琴は驚きの目をする。
「な…!?」
“ASK団(アスク団)”。それは今も尚世界で強盗を続ける極悪人チーム。前までは4人チームだったらしいが今は3人になっているという情報しか無かった。
「お前…あの“ASK団”か…?」
少し警戒心を持って美琴が言う。
「あぁそうさ。俺がその“ASK団”の1人、“A”の枠、赤名響介だよ。」
赤名が驚きの言葉を発すると美琴は関係の無い話を切り出してくる。
「すまんが俺…もうクリアして良いかな。」
「は?」
赤名が惚けた顔をしていると美琴は“鬼”の背中のボタンを押した。
「て、てめぇ!話は終わってないぞ!」
赤名は少し慌てた様子で美琴の方を見る。
「コード“美琴”裏技使用によりファーストステージクリア。待機場にワープします。」
アナウンスが流れ美琴の体が光出した。
「おい、赤名。よく聞いておけ。この“背中のボタン”は何回でも使用可能だ。今それを試した。その“お仲間さん”と来るなら今の方が良いぞ。“Aの枠”笑」
そう言って美琴は待機場にワープした。
「クッ笑…やられたな。」
そう言って赤名は“鬼”の背中のボタンをタッチした。
そんなことをしている内に残り1時間半。まだ“プレイヤー”は40500人のうち30000人が残っていた。
そして生徒会長はある事を言い出す。
第5話後編【終わらせる代償】
お楽しみに
この物語はフィクションです。