テラーノベル
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あの時、私は
貴方のことが、好きでした
凍える冬には
貴方のその目が、救いでした
貴方が、好きでした。
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12月の半ば。
人々はクリスマスの12月25日に向けて、準備を始めていた。
街は 【 真っ白な世界に小さくて優しい彩りを】 とイルミネーションが飾られて、
それを見てる人達は 『綺麗だね』 や 『クリスマス、楽しみだね』とか
クリスマス当日に思いを馳せて、白い吐息を吐きながら、笑顔になっていた。
…僕は笑顔になれない。
h 「あの、mtk、」
m 「ん?どうしたの」
mtkを呼んだhrt
‘’返事してくれたのは嬉しいけど、中々思ってることを言えない”
そんな様子が、後ろ姿からでも分かった。
内容は何となく分かっている。
だから聞かなくてもいいけど、聞きたい気持ちの方が勝っていて
少し開けたドアの隙間から、様子を見ていた。
h 「…12月25日、開いてる?」
m 「空いてるよ」
h 「じゃあさ、ご飯…行かない、?」
m 「うん、いいよ」
h 「!」
h 「じゃあ、詳しい予定とかはラインで送っとくね」
m 「おけ」
h 「…やった、」
隣に座っていたmtkに見えないところで、小さくガッツポーズするhrt
…いい感じに、進んでるね。
実は12月の初めに、hrtから相談された。
h 「mtkと付き合いたくて……、」
h 「でも、どうしたらいいか、分からない…」
それを聞いた時は、凍ったように体が固まったなぁ。
だって、hrtの好意はmtkに向いていて、
僕には、向けられてないから。笑
「うーん…」
なんて事ないフリをしながら、心の中は黒い霧が暴走していた。
それを悟られないように。
バレてしまわないように。
「…クリスマスに、お出かけ誘ってみたらいいんじゃない?」
hrtの恋が実るよう、アドバイスをした。
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