コメント
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わぁぁ!めっちゃ良き何ですが?!ぶたきむちさんの書くストーリーがめっちゃ好き過ぎる…!気長に待ちながら続き待ってます!
<登場人物 >
・ぺいんと:田舎娘、町では有名な美人、パン屋を営んでいてよく街に出てきてはパンを売っているため国でも有名、誰にでも平等に優しい。
・リアム:バッカニア国の皇太子、どのジャンルにおいても優秀で誰も勝てない、国民にとても愛されている。
〜pn視点〜
ある肌寒く空が泣き、雫が頬を伝い昨日の快晴が嘘だったかのような日、僕は迷いの森と呼ばれる森で木の実を取りに来ていた。中心に向かって歩いて行くうちに黒い影が地面に伏せているのが目に付いた。今思うとよく怖がりもせず近づけたと思うよ。魔物の可能性もあったかもしれないのに。黒い影をよく見るとそこには少年らしき姿があった。こんな悪天候の中顔を赤くして倒れている人を放っておくことはできず家に連れて帰ることにした。家に帰ると母は快く迎えてくれて少年に応急処置を施した。僕はその素性も分からない彼を隣で三日三晩看病し続けた。
彼は熱は引いたにも関わらず目を覚ますことは無かった。
僕は彼の看病をしているうちに夢の世界へおちてしまった。
〜✕✕✕視点〜
俺はこの国の皇太子ということもあって礼儀・作法などの教育を毎日のように受けていた。毎日毎日、国のことや他国との貿易などの政治や剣術、魔法学など休む暇もなく勉強しこんな日々に飽き飽きしていた。何故俺がこんなことまで学ばなくてはならないのか、こんな日々に嫌気がさした俺は悪天候にも関わらず城を飛び出した。後方から俺を呼ぶ声が聞こえはしたが一切振り向くこともせず走り続けた。やっとあの生活から離れられる、そう意気込んだのも束の間俺は森の中で倒れてしまった。
真っ暗な闇に葬られ闇の中に1人、早急に目を覚まし逃げ出さなくてはと思ってはいても思うように動くことが出来ず、ここで俺の人生が終わってしまうのかと覚悟を決めようとしたその時、眩い光とともに暖かい温もりを感じた。周りが光に包まれ意識を取り戻した。
気がつくと知らない部屋のベッドで寝ていた。足元に少し違和感を感じ視線を移すとそこには知らない少女が寝ていた。
「あら目が覚めたのね」
急に扉が開き寝ている少女の母親らしき人が部屋に入ってきた。彼女は俺がここに来るまでの経緯を話してくれた。俺は森で倒れていたところをこの少女が助けてくれたらしい。でも数日間寝ていた俺が急に目を覚まし驚いたと、確かに真っ暗な闇にいたはずが急に光に包まれ目を覚ましたからな。本当に何が起こったのだろうか。
「んー寝ちゃったぁって!目をお覚ましになったのですね」
「体調の方は大丈夫なのでしょうか」
「君が助けてくれたんだってな感謝する」
「体調は大丈夫だな、何が起きたのかよく分からないが」
「それで君の名は?」
彼女に話を聞くと快く話してくれた。彼女はぺいんとと言うらしい、パン屋を営みながら生活をしているという。よく見ると彼女はとても美人でそれでいてとても優しい。見知らぬ俺を助けてくれたしな。
「あの貴方様のお名前はなんと言うのですか?」
「俺はリアムだ」
「え、リアム様ってこの国の皇太子様!?」
「そうだが、」
「大変申し訳ありません無礼をお許しくださいませ」
「そんなにかしこまらないでくれ助けてくれたんだ、歳もあまり変わらないだろう気軽にしてくれ」
「はい。ありがとうございます。」
その翌日俺は城に戻ることになり両親に心配されぺいんと達はとても感謝されていた。逃げ出した理由を聞かれ正直に話すと少し減らしてもらえることになった。空いている時間が今まで無かった分何をしていいのか分からずぺいんとに会いに行くようになった。お互い気が合い貴族・平民関係なく関わるようになった。彼女と長い日々を過ごしてゆくうちに、会うだけで体温が上がり鼓動を強く感じるようになった。これが恋なのか。それに気づけば意識するようになっていた。そろそろ婚約の話が上がってくる、知らない貴族の令嬢と婚約するより想いを寄せている彼女と婚約出来たらと思っていた。彼女が了承すればだがな。婚約の申し込みの前に彼女に想いを伝えよう。そう決意した。
「ぺいんと、俺ぺいんとの事が好きだ。婚約者になってはくれないだろうか」
〜pn視点〜
僕はリアム様を助けてから数年後、リアム様から婚約の話を受けた。すぐに答えることはできず少し悩んだ。皇太子の婚約者になるということは将来皇后になるということ。その覚悟が自分にあるとは思えない。もちろんリアム様のことは好きで、婚約の話がきたのはとても嬉しかった。だけど、こんな田舎娘であり貴族でもなんでもない僕が彼の婚約者となっては国民や貴族が黙っていないだろうと思ってしまうのは無理も無い。その事を彼に話すと彼の両親の元へと連れていかれた。彼の両親なので国の国王陛下と皇后陛下であるのだが、国王陛下も皇后陛下も僕を快く迎えてくださった。それに安心した僕は彼との婚約を了承し晴れて彼の婚約者となった。
これからの婚約者としての振る舞いを学んでいく必要があるのだと、貴族としての礼儀を習わなくてはならなくなったのだった。
婚姻はまだ先であるので何も起こらず過ごしていければと思った。
そんな簡単にいく訳もなくある日それは起こった。
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他の物語も少しずつ書いていきたいので投稿遅くなると思いますが気長に待ってもらえたらと思います。よろしくですm(*_ _)m
ネタは思い浮かんではいても書く時間が無いのが悲しい😭
投稿日:3⁄12