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社長「…侵入者1人が、おかしな電波を出している。」

社長「…チッ、まるで人が変わったみたいね。」

社長「部下はみな動けない、そして原因不明の停電。」

社長「そして、微弱に感じ取れるケヤキの電波…」

社長「はぁ、私もここまでなのかしら。」

??「…お待たせ…致しました、社長。」

社長「…あら、その声…」

社長「部長セメント、よく眠れたのかしら。」

セメント「…はは、それはもうよく。」

セメント「…してやられましたよ。」

セメント「ですがもう、大丈夫ですので。」

社長「それは良かった。現状の報告をする。」


そして、今の状況をセメントが知ることになる

セメント「…なるほど、かな、sepiaは完全にダウン、そしてケヤキがリボルバー…私を気絶させたエージェントと共にこちらに来て、りさは…」

社長「りさは本当に厄介な存在よ。 」

社長「気絶したのかと思えば、電波が変わって動き出した。」

社長「あいつは頭がおかしい。」

セメント「電波が変わる…?人格に何かしらあるということでしょうか?」

社長「概ねその認識でいいと思うのだけど、人格が変わったにしては…どこかおかしいのよ。」

社長「…りさにだけは警戒しなさい。あいつと鉢合わせたら容赦なく殺すこと。」

社長「今こっちに向かっているのは2人。」

社長「ケヤキと、リボルバーよ」

社長「指揮は私が取る、あの二人に集中を。」

セメント「仰せのままに。」


ふと、思い出す。




部長「社長はどうして、人間が憎いんです?」

社長「…随分と急ね…」

それは、セメントが社長以外の誰にもバレず、部長として勤務していた頃の話であった。


2人きりで仕事をしている時


社長「…部長、貴方は内戦を覚えてる?」

部長「…内戦ですか、あれは本当に悲惨でしたよね。」

内戦_発端は、エイビオ最北のみでの争いだった。

社長「あまりに寒い日に、最北で食料の奪い合いがあった。」

社長「最北は資源こそ取れど、それは最北の都市部のみに届けられていたじゃない。」

社長「そして、田舎に位置する場所には、余り物みたいな量の食料のみがあって。」

部長「はい。」

社長「…私は、内戦の発端になる争いの渦中に居た。」

部長「…!?」


社長「_当時10歳くらいだったかしら、10歳ながら私は闇を知りすぎた。」

社長「分け合えばよかったのに、人間の欲望で絶えず争うのが、私の目からは馬鹿馬鹿しく思えたの。」


社長「…私が12歳の頃、争いはどんどん激化して、少しでも食料を求める人間を減らそうと、同じ村の人も争っている村の人も、私の親以外全員が、最年少の私から子供を殺そうと画策したの。」

部長「…そんな…。」

社長「…そして私の親は、そんな人間に殺されそうになった私を庇って、タヒんだ。」

社長「私はもうどうでも良くなって、同年代の友達も気遣うことなく、ただ逃げた。」


道中、生き残っていたロボットにリボルバーとケヤキは遭遇する。

リボルバー「…敵です、気をつけて。」

ケヤキ「…大丈夫です。」

ケヤキはスクリーンを取り出し、それを操作する。

ケヤキ「…ここにいる間は、社長から比較的気に入られてたんです。」

リボルバー「…なるほど、私が攻撃を受け止めます。」


そして、5体の生き残りから発せられるレーザーや弾丸を、避け、受け止め、弾く。

5分ほどそれを続けていると、

スクリーンは瞬く間に操作され、敵であるロボットは煙を上げ、止まった。

リボルバー「…すごいんですね。」

ケヤキ「…ありがとうございます。」

ケヤキ「…ちゃんと僕を見てくれたのは、貴方達が初めてかもしれません。」

ケヤキ「……sepiaが向けていた目を、僕が逸らしていただけかもしれませんが。」




以降、ロボットや警備員が現れることはない。

ケヤキ「そろそろです、なるべく静かに動きましょう。」


ケヤキとリボルバーは周囲を警戒し、話すのをやめ、足音を殺す。

戦闘用ロボットが煙を排出する音のみが響いた。


ケヤキは社長室の前で立ち止まる。


リボルバーがすかさずケヤキの前に立ち、ドアノブに手をかける

先導する。その意思が、ケヤキにも伝わった。

リボルバー「…行きましょう」

ひそりとしたひとつの声がケヤキの耳に届きドアがゆっくりと開かれる



心拍数が、最高潮に達した。



ドンッ!!!

重々しい銃声が、静かすぎる空間に最初の音を加えると同時に、最後の戦いに一石を投じる。

2人はそれをすかさず回避し、正体を懐中電灯で探る

そこには、社長を守るようにして、社員証も、指輪も、エージェントが身につけている物は何一つ身につけていないセメントが立っていた。


リボルバー「…嘘、だろ、なんでお前が…」

セメント「殺さなかったのが凶に出ましたね、リボルバー。」

セメント「…貴方達が息を殺していたのも、無駄でしたよ。」


セメントはそう突きつけ、ガトリングを生成する。

社長「…セメント、やれ。」


セメント「…リボルバーがケヤキやsepiaの苦しみを知っていると同時に、私も_社長の苦しみを知っていますので。」



ガトリングが装弾され、途端に何十もの弾丸が一気に放たれる


ケヤキ「僕は刀で受け止めます!!だから…!!どうか気にせず!!!」


ケヤキがそう叫ぶ。

ケヤキには、決意が宿っていた。

今まで誰かに”求めてきた”ケヤキは、自分で”掴もうと”していた。

これはあくまで、相反した正義、そして覚悟のぶつかり合いだ。


リボルバーがセメントに向け撃つ弾丸を、セメントはいとも簡単に避ける

ガトリングなんて重いものを持ちながらも、簡単にだ。

リボルバーは、生成する力なぞ持っていない。そのため、エージェントとして与えられたこのリボルバーという武器以外をあまり扱わなかった。

モロに受ければ終わりだ。射程こそそれほど変わらずとも、その弾数は、リボルバーも、ケヤキも動かせぬほどの迫力と圧迫感があった。


あくまでセメントは社長を殺すために制圧しなくてはならない、それなのに、10分なんて時が流れても、盤面は動かずにいた。


ケヤキ (…クソ、ダメだ…僕が戦えないから、リボルバーさんに全部背負わせてる…)

ケヤキ (あの人達を殺したら、僕は……)


リボルバー (…どうやって”転化”を使う?)

リボルバー (…クソ、右手は銃を持ってる、だから左手で……)


リボルバーに、一筋の不安がよぎる


これは、リボルバーという1人のエージェントの最後の任務だ。

ここで、ここでタヒんではならない。そうしたらラピッドにも、かなにも、りさにも、sepiaにも、ケヤキにも、どんな顔をすればいいのか分からない。


リボルバー (…そうか、これだ。)

リボルバー「……………」

左手を、セメントに向け、かざすようにして伸ばす。

セメントのガトリングはそこを中心に集中砲火される、痛いかもしれない。けれど今は、それを感じない。

セメント「…何をするつもりなんです!!?」

そんな声も届かない。



過去の思い出がフラッシュバックする。

仲間の自殺、sepiaを殺しかけたこと、思い返せば負の思い出ばかりが頭には残る

だが、もう少し思い出せば、出会いも沢山あった。

到底出会えなさそうな人間に出会って、別れてを繰り返した。

理想を追い求める自分は、追い詰められて消えたかもしれない。


けれど


新しい自分を、また得られたのだ。


リボルバー「…”“転化”“。」

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