== shp ==
tn「ここショッピくんの部屋にしたら?」
sha「チーノをトイレから遠ざけていいんか」
rbr「ちょ、俺コネシマの隣は嫌やぞ。ドア開けたらめっちゃタバコ臭いんやって」
ut「じゃあ俺しっまの隣がいいー。タバコで虫殺してもらうー」
どうやらここの幹部は、自室の配置にもしっかりこだわっているようだ。コネシマさんのタバコの殺傷力はどうやら凄いらしい。
そんなこんなで部屋が決まれば、俺は建物の中を歩き回った。
無駄に広いわけでもない廊下。だけれど、大きく、装飾がある窓。所々に飾られている絵画。高そうな壺。
どれも総統の趣味とは思えない。
shp「……ぉ…」
廊下を歩いていれば、鮮かに花がたくさん植えられている場所が窓から見えた。
興味を持った俺は外へ出る。
建物のちょうど裏側に当たる場所。そこに植えられていたのは全て薔薇だった。青、緑、黄色、ピンク、紫、オレンジなど、様々な色が植えられている。
俺はその場にしゃがみ込んだ。花の匂いが俺にはキツく感じる。
まあ、花とかあんま興味ないねんけど。
バラを植えているのにも何か意味があるのだろうか。
gr「綺麗だろう?」
なんとなく眺めていると、背後から声をかけられる。
shp「うわッ…ぁ…グルッペン…さん」
gr「昔どっかの国に行った時言われたんだよ。花言葉だとかを。その時は面白かったんだろうな。その時から植えているんだが…」
shp「……赤はないんすね」
そう言うと、グルッペンがそうだな…と続ける。
gr「好きじゃない」
shp「…wそうっすか」
gr「分かるだろ。……じゃ、私は仕事に戻る」
shp「…総統も仕事するんすね」
gr「トントンがうるさいからな」
ふいっ、と後ろを向けば静かにこの場を去った。
花言葉…ね。俺的にはそんなものどうでもいい。めんどくさいなと思ってしまう。母親は素敵な花言葉だとか言ってよく花を飾っていたため、幼少期の頃は本でよく調べていた。そういえば黄色のカーネーションをもらったことがあるな…
shp「…………」
嫌なこと思い出したな…
「花好きなん?」
初めて聞く声に少し驚く。
振り返れば、丸眼鏡をかけた人がいた。確かチーノだとかいった気がする。
ci「総統らしくないよね〜」
shp「……どうも」
shp「敬語じゃなくてええねんで?俺も入ったの1週間前でさぁ〜」
shp「…………」
1週間前…俺らがこの国に来たのもそれくらいか。
チーノは俺の隣にしゃがんだ。
ci「…チーノっていうんやけど……知ってるか……。…あ、ここの花言葉、おもろいんやで?さっきグルッペンが通って行ったけど、教えてもらった?」
チーノが話しながらタバコを出して火をつける。
とりあえず「いや…」と言う。
ci「たとえばねー…そこの紫が『富と繁栄』青は〜『上品』…だったかな」
shp「…………」
ふぅ…と息を吐けば、花の方に顔を向けた。
ci「……興味ないか。こういうの」
shp「えっ?ぁ…いや…」
ふっ、と。彼の笑みが少し怖く感じてしまった。
口元では笑みで答えているが、目は笑っていない。
ci「まあ、俺も信じてないからね」
shp「……そっか」
== ci ==
紫のジャケットを着る彼のことがよくわからない。
言動に感情が乗っていない。今まで声だとか表情だとか動きだとかを読んで会話してきたけど…こいつとは無理そうやな。
俺がタバコを取り出せば、彼の視線がこっちに向く。そして、またゆっくりと戻る。
彼は静かに立ち上がった。
ci「どう?うちの国」
shp「……どうやろ」
手袋を外すと、細長い指が目立った。
ci「なんか、お前とは仲良くなれそうやわ」
shp「俺も」
適当に言ってみれば、一言だけ返す。冷たいやつやわ…
本当に思っているのか、それっぽく適当に返したのかは分からないが、なんとなく似ている気がした。
ci「なぁ、名前は?」
shp「名前。………また今度」
ci「…名前なのに?」
shp「ごめん」
セリフを読むような、用意されたような淡々とした口調。
名前知られたくないことってあるんかなー…。人殺したとか。ま、そんなことでビビるようなやつではないんやろうけど。
そんなことを考えながら俺は立ち上がった。
ci「じゃ、18時半ご飯やから」
shp「あぁ…うん。わかった」
当たり障りのない話で無理やり話を終わらせて、この場を去る。
ci「………なんだよあいつ…」
やっぱりciは伊野中キャラが好きですね
それでは次回もよろしくお願いします
コメント
3件
サイトによって微妙に花言葉が違うから気に入ったやつを選んでいます
続きが楽しみ♪ 花言葉か、花言葉すきなんよねぇ、 ciさんとshpくんの絡みはいつでも尊い、、
全てバラのいろんな色…意味調べてみよう。 おっ、新人組が絡んだぞ.ᐟ.ᐟ👀 次はzmさんが誰かと絡むのかな.ᐣ 楽しみです!!☺️🎶