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19 - 「まだ足りない」❤️💙

♥

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2025年04月03日

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熱く、長い夜だった。

何度も互いの名前を呼び合い、肌を重ねて、ようやく果てた。

翔太はベッドにぐったりと沈み込み、荒い息を整えながら天井をぼんやりと見つめていた。

そんな翔太の横で、俺はまだ余韻に浸っていた。


(……まだ、足りない)


身体は熱を帯びたままで、昂ぶりが完全には収まっていない。

翔太を抱きしめる腕に、まだ力が残っているのが自分でも分かった。

隣の翔太をそっと見つめる。


「……なに?」

「まだ出来そう?」


落ち着いたトーンを保ったまま問いかけると、翔太は驚いたようにこちらを見返した。


「……? もっかいしたいの?」


正直、無理だと言われるだろうと分かっていた。

けれど、翔太の身体を眺めるうちに、どうしても抑えきれなくなってしまう。


「……ん、ふ……」


翔太が何気なく、俺の腰のあたりへ手を伸ばしていた。

指先がゆるゆると、しかし確実に俺のものを撫でる。


「翔太……っ?」

「んー……」


翔太の表情は、熱に蕩けたようで、無防備に色気を滲ませていた。

その瞬間、俺の中で最後の理性が音を立てて崩れた。


「翔太」


ぐったりとしていた翔太の身体をそっと抱き寄せる。

微かに汗ばむ肌が触れ合い、熱がぶり返した。


「ちょっと……さすがに、もう……」

「無理なのは分かってる。でも、こんな顔で誘うみたいなこと、しないで」

「誘ってねーし……っ、ん……」


そう言いかけた翔太の唇を、深く塞いだ。

舌を絡め、甘く啄ばむようなキス。

翔太の指先が微かに震え、抵抗の力が弱まる。


「……まだ、いける?」


耳元で囁くと、翔太が小さく震える。

それが許可のように感じて。

そのまま、また長い夜が始まった——。

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