🔝と🐲のbl書きます
「沈黙の温度」声にならない恋
T.O.Pは静かな人間だった。
グラスの中で氷が溶ける音よりも、彼の存在感は薄く、けれど確かにそこにあった。
ジヨンはその沈黙の中に、いつもどこか惹かれていた。
🐲「ヒョン、何考えてるの?」
🔝「……考えてない。」
🐲「うそ。目が、何か話してる。」
T.O.Pはそれ以上何も言わなかった。ただ、煙草に火をつけた。
でもジヨンにはわかっていた。
その目が「寂しい」と言っていたことも。
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― Chapter 2:夜の電話
ツアー中の夜、ジヨンは無意識にT.O.Pへ電話をかけた。
酔っていた。少し、気が大きくなっていた。
🐲「……ヒョン、今どこ?」
🔝「部屋。」
🐲「オレ、会いたい。」
しばらく沈黙が続く。電話の向こう、氷の音がした。
🔝「来いよ。」
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― Chapter 3:ふたりの距離
T.O.Pの部屋は暗かった。
ジヨンが入ると、彼はソファに深く沈んでいた。ワインの香りが漂っていた。
🐲「ヒョン、オレ……最近変なんだ。」
🔝「知ってる。目が言ってた。」
🐲「……ヒョンのこと、見ると…苦しくなる。」
T.O.Pはグラスを置き、立ち上がった。
そして、ジヨンの頬にそっと触れた。
🔝「俺は、見るのが怖かった。」
🐲「なんで?」
🔝「好きになるって、わかってたから。」
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― Chapter 4:交差点
二人の唇が触れた瞬間、世界は無音になった。
爆発でも、火花でもない。ただ、静かな“合図”のようだった。
🔝「ジヨン。」
🐲「うん。」
🔝「付き合おう。」
その言葉は、誰に見せるわけでもなく、
ただ互いの胸の奥にずっと響き続けるものだった。
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― エピローグ:ステージの裏で
あるライブの直前、楽屋でT.O.Pはジヨンの手をそっと握った。
🔝「誰にも言えなくても、俺はお前を選び続ける。」
ジヨンは笑ってうなずいた。
🐲「オレも。“ヒョンの世界”の中に、ずっといたい。」
照明が点く直前、ふたりの指が一瞬だけ強く絡まった。
そして、彼らは何もなかったようにステージへ向かって歩き出す。
どーですか?結構自信作です
フォローといいねお願いします
じゃあね
コメント
3件
楽しみにしてます! ぶいさんの無理のない範囲で頑張ってください!
ぶいさん、、 本っ当に、書く天才ですね。 もうこの作品を糧に生きていけます!!こんな神作品をありがとうございます!