熱っぽいのに、握ったルークさまの手は氷のように冷たかった。
(お願い、ルークさまを救って)
祈るうち、体の中心に熱が集まってくる。
凝縮して手先に集まった熱が、一気に抜け出る感覚を覚えた。
「――――!」
瞬間、くらっとして、頭を強く揺さぶられたような激しい眩暈がする。
しかしルークさまがどうなったのか気になり、なんとか目をあけた。
ルークさまの顔つきは、さっきまでとは違った。
血の気が通い、骨ばっていた頬には丸みが帯びている。
呼吸も安定し、冷たかった手も温かくなっていた。
(よかった……)
見たところ、今は単に眠っているだけのようだ。
心配でじっと彼を見つめたが、大丈夫だとわかると、徐々に力が抜けていく。
*******************
*******************
*************
*******************
*****************
*********
***********************
*****************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!