テラーノベル
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藍月
藤澤が仲良し💙❤️に嫉妬するお話。
長くなるかもです…
藤澤視点
スタジオの空気は、張り詰めた集中力と、それとは正反対の弛緩した熱が混ざり合っている。
レコーディングの合間。
僕は機材の最終チェックをしながら、視界の端に映る「彼」の姿を追っていた。
大森元貴。うちのボーカルであり、僕が誰よりも執着している男。
彼は今、ソファで若井と並んで座り、一つのスマホを覗き込んで笑い合っている。
「ちょっと、若井! それやばすぎだって!」
元貴が声を弾ませて笑い、若井の肩に腕をまわす。
若井も楽しそうに彼の顔を覗き込み、距離がさらに縮まる。
……仲が良いのは分かっている。付き合いの長さも、彼らの絆も。
だけど、元貴。
君をそんな風に相好を崩させ、無防備な顔を引き出せるのは、僕だけで良くない?
若井に向けるその無邪気な笑顔が、今の僕には酷く毒に思えた。
「……元貴」
僕は低い声で、けれど努めて冷静を装って彼を呼んだ。
「あ、涼ちゃん? どうしたの?」
こちらを向いた元貴の唇は、まだ若井との会話の名残で緩んでいる。
「ちょっと、確認したいことがあるんだけど。こっち来てくれる?」
「今?……分かった」
元貴は素直に立ち上がり、僕の後をついてくる。スタジオの奥、重い遮音扉の向こうにある予備のブースへ彼を誘い込んだ。
扉を閉め、鍵を下ろす。カチリ、という小さな音が、密室の完成を告げた。
「ねぇ、確認って何のこと? 涼ちゃ——」
言い終える前に、俺は元貴を壁に押し込んだ。
「……っ、痛っ、何……?」
「楽しそうだったね、若井と」
僕の声は、自分でも驚くほど冷えていた。元貴の大きな瞳が、困惑と、そして微かな恐怖に揺れる。
「え、あ……動画見てただけで……」
「触ってたよね、肩。あんなに近くで笑って」
僕は元貴の顎を強引に掴み、上を向かせた。
晒された喉が、ごくりと鳴るのが見える。
「わ、若井は親友だし、そんなの普通じゃ……っ!」
「僕には、普通じゃない。……元貴、今日はいい加減お仕置きが必要みたいだね」
元貴のシャツの裾から手を入れ、熱を持った肌を直接なぞる。
「や、めて……ここ、スタジオだよ? 若井もスタッフさんも外に……」
「元貴が声、抑えたら良いんじゃない? 」
僕は彼の耳元で囁き、柔らかい耳たぶを強く噛んだ。
「ひ……あっ」
元貴の身体がビクンと跳ねる。
外には仲間がいる。その背徳感が、元貴の肌をより敏感に、そして僕の独占欲をより黒く染め上げていく。
「他の誰にも見せない声を、僕だけに聴かせて」
僕は抗う彼の両手を手首ごと片手で押さえつけ、もう片方の手で、彼の理性を一枚ずつ剥ぎ取っていった。
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