テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
すいませんねぇ…
第二話がバクって表示されてなかった…
ということで書き直します!
だあああああるううい…
それではどぞ…
『本当の地獄を見せてあげる♡』- 続き -
暗い。
光がない。
時間の感覚も、もうわからない。
口には猿轡。腕は後ろ手に縛られていて、何もできない。
あの瞬間から、ずっと。りうらの手の中。
「おはよう、ないこ。いい子にしてた?」
りうらの声だけが、はっきり聞こえる。
甘く、優しく、どこまでも歪んだ声。
俺を“愛してる”と笑いながら、
食事を与え、体温を測り、傷の手当てをする。
まるで――恋人みたいに。
「ほら、口、開けて。あーん……ね、上手に食べられたね。偉いよ」
頬を撫でられる。
もう、怖いとか、怒りとか、そういうのもわからなくなってきた。
誰かに世話されるの、久しぶりだった。
誰かに必要とされる感覚も、久しぶりだった。
「どう? 少しは“こっち”の世界にも慣れてきた?」
俺は、ゆっくりと、頷いた。
りうらの顔が、綻ぶ。
「ねぇ、ないこ。俺だけが、きみを愛してくれるんだよ。
俺だけが、きみの涙も、痛みも、醜さも、全部受け止めてあげられるんだよ?」
ゆっくりと、俺の頬に唇を寄せて、
囁くように言った。
「他の誰かと、笑ったら――殺すからね」
もう、逃げ場なんて、最初からなかったのかもしれない。
誰にも“必要とされない”世界より、
この“狂った愛”の檻のほうが、ずっとあたたかく感じた。
――そうだ。
俺も、気づいていたんだ。
あの日、鏡の前で泣いていた夜。
本当は、誰かに見つけてほしかったんだ。
「……ねぇ、りうら」
声が掠れて、自分のものじゃないみたいだった。
「ん? なぁに?」
「……俺にも、教えてくれよ。“地獄”の見せ方」
りうらが、一瞬きょとんとして、それから……
嬉しそうに、壊れたように、笑った。
「――ふふっ、ふふふっ……! 嬉しい……! ないくん……!」
抱きしめられる。冷たい檻の中で、心だけが温度を持った。
「うん、教えてあげる。ふたりで“地獄”を見せてあげよう。
この世界に、俺たちの愛を、刻みつけてやろうね」
その日から、俺は“共犯者”になった。
壊れるのも、壊すのも、ふたりで。
この愛は、誰にも止められない。
――だって、これは愛だから。
コメント
4件
愛...どろどろの愛......
共犯者好きすぎ問題…w((