テラーノベル
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ジェニは朝日が木目調のブラインドの隙間から、体にこぼれ落ちる中・・・すぐ隣で寝ている竜馬をじっと見つめていた
少し前に目を覚ました時は、自分がどこにいるのかわからなかった、しかし隣で厳めしい顔をして眠っている彼が、すぐ自分の顔の間近に現れている所からしてみると・・・どうやら夕べの事は夢ではなさそうだ
もうかれこれ30分は竜馬の寝顔を見つめていた、彼は起きない・・・規則的に深い寝息を立てている、彼をうっとり見つめながらあれこれ考えてみる
そりゃあ、学校の授業や友達同士の会話も聞いていたし、セックスとはどういうものなのかは知っていた、女子高時代のお泊り会では、みんなでアダルトビデオ鑑賞会もやったことがあるし、赤ん坊が生まれる仕組みも知っているつもりだ
あの行為はソケットにコンセントを刺すようなものだと思っていた・・・知らなかったのは本も友人も教えてくれなかったのは・・・絶頂を迎える時、自分がどうなるか、その後どんな気分になるかということだ・・・
自分の股間に触れたことはある、当たり前だがお風呂に入る時もきちんと洗う、でも彼がするようにあんな風にはしたことがない
アレは、まるで自分の内側を可愛がってもらっていたような・・・慰めてもらっていたような・・・そう・・・愛してもらったと表現した方が良いだろう、ジェニは思い出してため息をついた
とにかく、夕べ竜馬さんにしてもらったことは、とてもとても良いものだった・・・そして・・・当然ながら自分がセックスの経験が無いことは彼にすでにバレバレだった・・・不思議だ・・・どれほど彼は経験豊富なんだろう
「君を舌で愛させてくれ」
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その言葉を思い出してジェニはゾクリとした、何だかものすごいことを言われた気がする、彼の愛のテクニックで自分は火が着いたようになり、悶えて、切なくて、そこから解放されることしか考えられなくなった
そして彼は・・・あれほどのことを自分にしてくれたのに見返りは一切求めず・・・あろうことにも途中で眠りこけてしまったバカな自分を一晩中腕に抱いていてくれた
朝日がこぼれる中・・・微動だにせずじっと彼を見つめる・・・意外と長い前髪がセクシーに彼の目にかかっている・・・そしてまつ毛も長いな・・・彼にマスカラをしたらどうなるんだろう、鼻も高いなぁ~・・・今度測らせてもらおう
彼の腕の脇の窪みはちょうどジェニの首の高さにスッポリはまってる、まるで枕を自分にあつらえたかのようだ、心がフワフワと、なんだか嬉しい気持ち、笑い出したいような・・・その時気が付いた
―ああ・・・今私、幸せなんだ・・・彼が欲しいな・・・彼をこの体の中に入れて感じてみたい―
―ああ・・・彼が欲しい―
もう否定できないし、誤魔化しもできない、私は竜馬さんを愛している、彼は上半身裸だけど下はまだ履いている、昨日はスゥエット生地越しに硬いものが体に当たっていたけど・・・その存在は拝ませてもらえていなかった
自分が眠ってしまったからだ・・・なんたる失態!でも彼も寝てるし・・・ちょっと触るだけなら・・・
ジェニはそっと眠っている彼のスゥエットの中に両手を伸ばし・・・彼のモノを触った
途端に目玉が落ちそうなぐらい目を見開いてジェニは心の中で叫んだ
―うそでしょ?―
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「こら・・・こらこら・・・何をしてるんだ、やめなさい」
竜馬はもう寝たふりも限界だと思った、潜在意識の中では目覚めていたのだが、金魚のプリンセスに自分のイチモツを握られている事実を、早急に受け入れたくなくて・・・まだ目を開けたくなかった
声がかすれている・・・処女に寝起きを襲われるなんて、これじゃ、いい男ぶりたくても出来やしない
そして自分のコイツは夕べの想いを今晴らそうと、ガチガチになっている
なんとか理性を保って片目を開けてジェニを見た
「処女が生意気だぞ・・・」
彼女はキラキラした瞳でスゥエットの中のものを見つめている・・・まるで性に目覚めたばかりの思春期だ、実際そうなんだろう
「竜馬さん」
ジェニが彼のモノを握りしめたまま首を振った
「入らないわ!申し訳ないけど、もう少し小さくして下さる?」
竜馬はもう一度目を閉じた、また脳貧血を起こしそうになったからだ
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【メビウス広告マーケティング部オフィス】
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ブツブツ・・・「まったく竜馬さんったら、ひどいわ、私をベッドから放りだすなんて!ちょっと彼のモノを小さくしてくれって言っただけなのに、大きくするんだから、小さくも出来るでしょうよ!」
そうブツブツ言いながら、書き終えた企画書を読み直しても内容にまったく筋が通っていない事に愕然とした、昨日の夜から朝にかけて、彼と過ごした場面がポラロイドのようにカシャカシャ脳裏に溢れて・・・まったく仕事に集中出来ずにいる
今朝、彼の隣で目覚めた時の記憶がぐるぐる回っている、タワマンの窓から見える、昇りたての朝日から放たれた光が、ネイビー色のシーツに横たわる・・・ブロンズ色の彼の肉体を照らし出していた、長めの前髪が顔にかかり、眠っている時の彼は息を呑むほど美しかった
もちろん起きている時だってとびきり彼はハンサムだ、そんな彼に私はあんなことをされて・・・あんな所を舐められて・・・
ハッとオフィスでこんなエロティックなことを思うのは止めようとガバッと立ちあがった、しかしまたジェニはエロ思考に苛まれ、う~ん・・・と腕を組んだ
男性とあそこまで親密な事をしたのに、どうして私は今だにバージンのままなのだろう・・・バカなんだろうか?今度いつ彼は私とセックスするつもりなの?それとも、もうしてくれるつもりはないのかな?ジェニはボソッとつぶやいた
「う~ん・・・竜馬さんがわからない・・・・」
私はこのまま一生寸止めバージンなのだろうか?恋愛経験値ゼロのジェニはこういう時のスキルは持ち合わせていない
そしてこんな事誰にも相談できない、だって自分は高校を卒業して仕事しかしてこなかったから、恋愛においてはまるでポンコツだ
得意な仕事ならアポイントを断られてからが、営業の始まりだが、彼の場合は押せばいいのか引けばいいのか・・・そこで夕べのスマホの着信履歴を眺め、メビウスの財務部長で真紀の夫の、浜田宗一郎からのメッセージを初めて聞いた
「 いけない!彼に損益計算書を提出しなければいけないのを、忘れていた!」
ジェニはパンパンと頬を叩いた、私にはやらねばならない事があるんだから!そう言い聞かせて宗一郎のいる社長オフィス階の財務部に向かった、宗一郎はやり手の財務部長だ、初めは敵だと思っていた彼は、今や同じ会社を成長させる同士でとても心強い味方だ
そして今では、彼は神崎の会社を実質的に引っ張っていたのがジェニだとキチンと理解していくれているし、たしかに今までの神崎の経営姿勢にプロ意識があまり感じられていなかったことも、丁寧な彼の指導の元で、ジェニは理解し、今やメビウスの経営理念にも賛同していた
コメント
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うわぁ、もう朝のシーンから心臓ドキドキしっぱなしでした…!ジェニが竜馬さんの寝顔を30分も見つめちゃう気持ち、めちゃくちゃわかります。あの「舌で愛させてくれ」って台詞がずっと響いてて、朝の回想シーンでまた反芻してしまうのがリアルすぎる。 しかも「入らないわ!小さくして下さる?」ってジェニ。思わず笑っちゃいましたよ。竜馬さんが脳貧血起こしそうになるのも納得(笑)。一方で「寸止めバージン」って自分を形容するところに、経験値ゼロならではの戸惑いと純粋さがにじみ出てて、すごく愛おしい。 このエピソード、初めての朝の甘さと、オフィスで平常心を取り戻そうともがくギャップが絶妙でした。次、どうなるんだろう…!
latte
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芙月みひろ
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桜咲かな
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