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皐月side
走って走って…、全速力で、遥に謝りたくて必死で走ったら
蘇芳と楡君と出会った。
楡井「さ!皐月さん!?大丈夫なんですか!?喧嘩したって聞きましたけど…それに頭に怪我も…。」
皐月『俺なんてどうでもいい、遥は!?大丈夫だったのか!?』
蘇芳「桜くんなら大丈夫ですよ、お見舞いして来ましたし、でも俺らが出る前に布団に入っちゃったんで今は寝てるかもしれないです。」
寝ちゃった、のか…、そうだよな、休ませなきゃいけないからな……。
蘇芳「あぁ、でも帰り際にことはさんと出会ったのでもしかしたら今は起きてるかもしれませんよ?」
皐月『…え?』
蘇芳「仲直りのチャンス、逃しちゃダメですよ?」
楡井side
蘇芳さんからの言葉で皐月さんは一直線に桜さんのアパートに向かって行った。
楡井「……、仲直り、出来るといいですね。」
蘇芳「きっと、大丈夫だよ。あの二人はお互い歩む事を恐れてるだけだから、本音で話したら分かり合えるよ。」
楡井「!確かに!お互い壁を作ってる者同士ですからね!今回を機にもっと仲良くなって欲しいです!」
楡くんは甘いなぁ、桜くんはそんな簡単な関係になりたくないはずだよ、皐月さんは天然タラシだから…優柔不断だろうけど…、桜くんを泣かしたら、許さないよ?
皐月side
ここが遥の住んでるとこ??
え、廃墟ですやん…?(失礼だよ、皐月くん)
遥が居るんだよな……、会って謝らなきゃ…。
2階に上がると突然ドアが開いて
ことは「アレ?皐月じゃない!?怪我大丈夫なの!?その頭!アレだけ喧嘩しないようにって言ったじゃない!!」
皐月『あー、まぁちょっとな、それより遥どう?』
ことは「…まぁまだ熱っぽいわね、それよりアンタはアンタの心配しなさい!!」
皐月『俺の事なんてどうでもいい、遥が無事なら良いんだ…。』
ことは「本当に!アンタらいい加減にしなさいよ!!」
皐月『えっ!?ど、どうした!?』
ことは「怪我人は黙って完治を待ちなさい!桜だってこんなボロボロの皐月見たい訳ないでしょ!?桜も弱ってる所見られたくないハズよ、だから、お互い完治してから話をしてもわるくないでしょ?」
橘の話を聞いて俺は勝手に行動してた。確かに1年からは会った方がいいとは言われたが今、とは言われてない…。
俺の早とちりか……。
皐月『…分かった、怪我治ってから出直す、もしまた橘が遥と会ったらゴメンって言っといて欲しい。』
ことは「それは自分で言いなさい!アタシは忙しいの!」
皐月『ははっ、頑張るよ…。』
ことはside
皐月『じゃ、帰るわ、橘帰る時気を付けろよ〜』
そう話して帰って行った皐月…。
いつも何でもない顔しながらどこか無理してる。
たまに…、何かを諦めたような顔をしてる…。
何を隠してるの?そこまで私たち力になれないの?皐月の考え、分かんないわよ…!
皐月side
あーあ、遥に逢えなかったのしんどいなぁ。
またあの赤面してる顔や、困ってる顔、怒ってる顔見てみたいなぁ……、そう言えば、遥の笑ってる顔見た事ない。見てみたいなぁ、きっと可愛くて綺麗なんだろうな……。
ズキンッ!
皐月『ぅぐっ、はは、あの喧嘩して悪化したなぁ…。あとどんくらい生きれるんだろ…、寂しいな…。』
俺は気を失う様に目を閉じた。