本日は 𝕞𝕠𝕞𝕠様からのリクエスト!
猫耳かぶちゃです!
どぞ!
その日、天羽組は阿鼻叫喚の嵐に包まれた。
宇佐美「うわぁぁ!?小峠の兄貴!?」
飯豊「ど、どうしたんですか、それ!」
俺の名前は小峠華太。
絶賛お猫様になっているアラサーの極道だ。
あ?何言ってるか分からない?
大丈夫だ。俺もわからん。(3徹目)
俺は今日半グレ共の巣窟にカチコミに行って全員地獄に送った…んだが、最後の最後に謎の液体を浴びてしまい、そのまま組に帰ってきて数分後に、猫耳としっぽが生えてきた。
華太「俺だって分からねぇよ…どうしろってんだ、これ…」
対処法も分からず、とりあえずその場にいあわせた宇佐美と飯豊を引っ張り、誰にも勘づかれないように休憩室で作戦会議中である。
飯豊「えっと、半グレに謎の液体を浴びせられて、数分後に猫になっちゃったと?」
華太「そういうことだ。…ったく、こんなんじゃ兄貴たちに顔向けできねえな…」
その時だった。
カシャッ
隣からカメラのシャッター音がなる。
なった方向に目を向ければ、ガッツリスマホを俺に向けている宇佐美が目に入った。
華太「…なにしてんだ?」
宇佐美「あ、お構いなく。」
いやいやお構いするわ馬鹿野郎。
なに勝手に人様の修羅場撮ってくれとんじゃ。
飯豊「宇佐美、それ後で例のグループ送っとけ」(前話参照)
宇佐美「言われずとも。今送りました。」
待った待ったなんの話だよ??
グルラってなに?
送ったってなにを?
え、まさか俺の写真?
華太「おい宇佐美!送ったってどこn」
「「「「話は聞かせてもらったぜ!!」」」」
オーマイゴッド。狂人共降臨。
じゃあな、俺のプライド。
LINE全文
宇佐美:兄貴がとんでもなく可愛いことになってます
宇佐美 さんが1枚の写真を共有しました
野田:は?
小林:猫?????
和中:場所はどこだ
飯豊:休憩室ですね
(会話時間約10秒)
俺の名前は飯豊朔太郎。
いきなりだがひとつ自慢させてもらおう。
小峠の兄貴が可愛い。尊い。
猫になってるってマ?兄貴は俺らの心臓止める気なんですか?
宇佐美がLINEに写真を送ると、事務所内から競歩かと勘違いするのかレベルで凄まじい足音が聞こえてきた。
そして次の瞬間、休憩室の扉が勢いよく開かれる。
小林「かぁ〜ぶとぉ〜♪」
華太「ひぇ」
和中「ふむ……なかなか似合っているな」
野田「なにがどうしてこうなったぁ?」
須永「可愛いからなんでもいいやぁ。華太ぉ、あっちで俺と昼寝しねぇ?」
永瀬「抜け駆けは良くないと思いまーす」
南雲「うん、今日も俺の嫁が可愛すぎる。人生悔いなし。」
青山「いや、俺の嫁ですね」
香月「何言ってんだ青山。華太は俺の彼女だぞ?」
矢部「言い争うなよ、俺の嫁だ。」
北岡「あにぎ…うぁ……ずぎ……でず………」
速水「ハァー、兄貴はどれだけ可愛いんですか襲われたいんですか?ほんとそろそろ自分が可愛すぎるってことに気づいてくださいよ毎度毎度あなたが可愛すぎて倒れちゃうんですこっちは。兄貴の写真撮りすぎて容量やばい事になってるんですからね?見ますか?」
茂木「速水の兄貴、激重感情抱きすぎとちゃう?」
工藤「それが普通なんだ、天羽組は。」
水野「耳触りたいなぁ…」
全員休憩室に入ってくるや否や、各々が小峠の兄貴に構い出す。
一方小峠の兄貴は羞恥心で死にかけている。
須永「ねーねー華太ぉ、耳触っていーい?」
すると突然須永の兄貴たちが耳を触りたいと言い出した。
華太「え゛」
無論小峠の兄貴は反抗しようとするが、兄貴分の命令である。
兄貴たちは返事を待たずに小峠の兄貴の頭に君臨している猫耳に手を伸ばした。
ふにっ
華太「んぅ、」
須永「ふにふにしてるぅ!」
ふにふに
華太「ん゛〜…」
小林「可愛い〜♡」
なでなでふにふに
華太「………」
野田「結構触り心地いい野田」
そして兄貴たちが小峠の兄貴を撫でまくっていると、小峠の兄貴の反応がないことに気がついた。
そして次の瞬間。
ぽすっ
和中「む、華太!?」
小峠の兄貴が、ちょうど頭をなでなでしていた和中の兄貴に倒れかかったのだ。
青山「ちゃんかぶ?どうし…………って、」
香月「寝てる………………寝ちゃってる………」
小峠の兄貴はそのまま和中の兄貴の腕の中で寝ていた。
3徹目の上に兄貴舎弟に構い倒されたのだ。体に限界が来たのだろう。
小林「…はぁ、可愛い。和中の兄貴変わって?」
和中「断る。」
須永「尊……」
野田「おいお前ら仮眠室開けろ。」
宇佐美「はいっ!」
兄貴や残った舎弟たちは全員おもむろにスマホを取りだして小峠の兄貴を連射している。
そして北岡の兄貴に至っては部屋の角で鼻血を垂れ流し気絶して、南雲の兄貴と永瀬の兄貴はスマホで猫用の首輪を検索していた。
よくよく考えると天羽組ってやべえやつしか居ないんだなと再確認させられた。
そして和中の兄貴が小峠の兄貴を運ぼうとしたとき、何かが引っかかって進めなかった。
なんでなのかと原因を探すと…
矢部「んぐ……う゛…」
矢部の兄貴の腕に小峠の兄貴のしっぽが巻きついていた。
まずいぞ、くそ羨ましい。
須永「…矢部きゅん、そこ変わろっか。」
矢部「嫌です」
小林「猫がしっぽをなにかに巻き付けるのって、ゆったりしていて安心してる時のサインなんだって〜」
永瀬「くっそ羨ましい」
野田「そこを退け。そこは野田神の特等席じゃい」
矢部「い や で す」
そして誰が小峠の兄貴と一緒に寝るか、水面下の戦争が2時間以上続いたのは言うまでもないだろう。
ありがとうございました!
次は猫依様のリクエストです!
お楽しみに!
コメント
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まじで尊すぎる…次の話も楽しみです!!
主買わせてください
華太って買える?