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告白された時は少し待ってってとっさに言ってしまった。
叶芽が嫌なわけじゃない。ただ。自分は憧れてた子が男でしかも私のことが好きってことに理解が追いついていないだけだ。
「憧れが、好き、、か。」
友達に言われたことを思い出した。
私は小学生の時から叶芽のことを色んな人に言った。とっても憧れるほど可愛くて、愛おしい女の子がいたんよ!って。
女の子じゃなかったらそれ好きって感情だよ。
そんなこと中学の時に言われた。
女の子じゃなかったら。。。実際叶芽は男だそうなると、私の感情は好き?分からない。
少し待ってって言ってくれた叶芽の安堵したような悲しそうななんとも言えない顔が頭にこびりついている。
どうにかして早く答えを見つけ出したい。
いっその事このことを叶芽に言うべきか否か。
私はもちろん言うを選択した。
「ねぇ。叶芽」
緊張した様子でこちらを見た。
「どうしたの?」
「わたしね。叶芽のこと好きかどうか分からない。でも。好きに近い感情はあるかもしれないの。」
そういった。実際自分は叶芽のことどうなの?って聞かれたら好きと答えるだろう。
ただ。私にとって初めての感情なのだ。
だから、よく分からなかった。それでも叶芽と一緒にいれればそれで良かった。そう思っていた。
「じゃあ。必ず好きにさせるから。」
「ちゃんと答えられなくてごめんね。」
「必ず好きにさせてみせるから、付き合お。」
「え?」
「付き合ってみて、それで嫌だったら振ればいい。それだけの話だよ。、」
「でも、それ叶芽のこと弄んでるみたいじゃん。」
「だからだよ。雫ちゃんには弄ばれてもいい。そう思えるくらい好きなんだ。」
「あはは。訳わかんないよ」
私は自然と笑っていた。
なんとも言えない感情だった。叶芽を弄ぶのは嫌だ。でも、付き合える嬉しさもある。気持ちが2転3転しすぎてて訳が分からなくなり、自分でも理解不能だった。
だから言ってしまった。
「私ね人の心が文字として頭上に見えるの。」
「え?どういうこと?」
その反応は正しい。面と食らったような表情をして聞き返してきた。
「ってことはさ。これまで僕が抱きつきたいとか思ってたの見えてたの。?」
「うん。ごめんね。急に見えだしたから理由が分からなくて、、、。」
「いや。別に大丈夫、だけど、、」
なにか悩んでいるような表情をしていた。
この時に私は思った。やらかした。そう。そう思った。
「じゃあ、これから思ったことやっていいってこと?」
叶芽が何言っているのかよく分からなかった。心の声が見える私を拒むわけでなく。ただ、思ったことに行動来していいか?と聞いてきている。?嫌じゃないのか?よく分からなくなってきた。
「嫌じゃないの?」
「雫ちゃんなら別にいい。」
この時気がつけばよかった。叶芽は愛がとても重いということに。