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🍠×🐱
学パロ
暴力、 盗撮表現あり
ちょっと🔞
🍠くんだいぶクズ設定
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🐱side
最初に惹かれたのは声だった。
入学してすぐの春。
中庭で誰かが歌っていた。
柔らかくて、 少し低くて、 耳に残る声。
——それがケビン先輩だった。
ケ )迷ってる? 校舎こっちだよ
そう声をかけられたとき、
歌っていた人と同じだと気づいて心臓が跳ねた。
笑顔が優しくて、
話し方も穏やかで、
困ってる人を放っておかない。
人一倍やさしい人。
気づいたらずっと目で追ってた。
告白したのは夏前。
断られると思ってた。
先輩だし、人気者だし、俺男だし。
勇 )……俺、先輩のこと好きです
一瞬の沈黙のあと先輩は困ったように笑った。
ケ )そんなふうに見てたんだ
勇 )……ごめんなさい
ケ )謝らなくていいよ
頭をぽんと撫でられる。
ケ )大事にするから
付き合おうか
夢みたいだった。
付き合い始めた最初の頃は全部が甘かった。
ケ )今日なに食べたい?
寒くない?
無理しなくていいからね
手を引かれるのも、
抱き寄せられるのも、
全部が“大切にされてる”感じがした。
(好きになってよかった)
本気でそう思ってた。
違和感は少しずつだった。
ケ )その友達あんまり好きじゃないな
僕といるときはスマホ見ないで
優しい声で言われるから最初は気づかなかった。
ケ )勇馬のためだよ
心配してるだけ
そう言われると何も言えなくなる。
初めて殴られたのは俺が返事をしなかった夜。
頬が熱くなった。
勇 )……ごめん
ケ )調子に乗るからだよ
すぐに抱きしめられた。
ケ )ごめんね
でも、好きだから
混乱したままその腕から抜け出せなかった。
それからは普通になった。
殴られるのも。
怒鳴られるのも。
ケ )言うこと聞けばいいんだよ。
勇馬は僕のだから
先輩のスマホには俺の知らない俺がたくさん入ってる。
眠ってる顔。
縋るみたいに掴んだ手。
声を出さないように唇を噛んでる瞬間。
勇 )消してください
ケ )ダメ
勇 )……なんでですか
ケ )可愛いから
それだけ。
奪われてるのに、
否定されてるのに、
離れられない。
理由はたった一つだった。
たまに、
本当にたまに。
あの頃の先輩が戻る。
ケ )……痛くした?
ごめんね、怖かったよね
額に口づけられて背中を撫でられる。
ケ )俺、ちゃんと好きだよ
勇馬は特別
その瞬間だけ世界が優しくなる。
(……やっぱりこの人しかいない)
そう思ってしまう自分が一番怖かった。
ある日、先輩のスマホが机に置きっぱなしだった。
画面が光る。
そこに映っていたのは俺。
目が潤んで、
逃げられない顔をした俺。
ーそれでも。
スマホを伏せて何も見なかったことにした。
だって最初に見たのはあのやさしい先輩だったから。
歌声がきれいで笑顔があたたかくて。
その記憶が今も俺を縛っている。






