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💚「めめは優しいね。でも、やっぱり…」
🖤「俺、諦めないですから!」
言葉を遮る決意表明に阿部ちゃんは驚いていたが、少し間を置いて
💚「ありがとう、ごめんなさい」
と一言、そう言った。
夜はラウールと会った。
🖤「フラれたかも」
🤍「またその話?かも、も何もずっとフラれてるじゃん」
ラウールは詳しい事を知らないから、ただ俺が何度も当たっては砕けているように見えていると思う。
それはそれは滑稽だろう。
🖤「でもまだ諦めてない」
🤍「執念深いねぇ」
ラウールに呆れられながら、気づけば1ヶ月が経っていた。
阿部ちゃんは変わらず長袖。メンバーもそういうものとして触れることはない。
変化があったと言えば、阿部ちゃんの身体を弄んでいるのが某番組のプロデューサーだとわかったことくらい。
ずっと出たがっていた念願の番組で、みんなでお祝いして送り出していたのにこんな事になっていたなんて。
相手が相手、下手に手出し口出しできない。
岩本くんとふっかさんはしばしば2人で突破口がないか探っている。
俺も頼って欲しいけど、あれからも阿部ちゃんに助けを求められる事はない。
やっぱり年下だし、頼りにならないのかな。
何もできないもどかしさに、胸がはち切れそうになる日々を送った。
そんなある日の晩。
ラウールを送り届けて自宅に戻ったくらいのタイミングでスマホが震えた。
阿部ちゃんだ。
心臓が大きくひとつ鳴った。