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6 - つかれるって

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2022年03月04日

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今日もまた夜が来た。


「もう勘弁して……」


あの後荒れた部屋を片付けたのにまた汚すのも嫌だし、暴れるのも嫌だ。

お陰様で酷い筋肉痛だ。


「あ…また暴れるくらいなら……」


─────────────────


「夜中ってこんな寒かったっけ。」


久々に夜中に外に出て散歩をしているが驚くほど寒くてちょっと後悔し始めてる。


でも暴れないためには……


「でも、外に出ても解決することか…?」


グダグダ考えながら散歩をする。

今1000円くらい財布に入っていることを思い出した。


「あ、コンビニ行こう。でも時間帯的に行ったら怒られるかなー……」


高校生は夜中でもいいんだっけ……そんなことも忘れた。


「まいっか、行こう」


怒られたら次気をつければ良いだけの話…そんな事を頭で言った。


「……」


夜のコンビニは店員の当たりが悪い。

でも、今はそれが1番助かる。


(いつもの瀬戸内レモンみたいの表示のポテチは……)


店内を探し回ってみた。


「あっ……!!!」


あって良かった。一瞬ないかと思ったがあって一安心した。


(そうだな〜…あとはコーラかな)


コーラなんて回らなくてもすぐに見つかる。


ガチャ


(コーラと……ん??)


飲み物を置く場所の奥をよく見て見たら


なんとそれは目だった。


「ゥああぁぁあ!!!!!!」


その瞬間その目は此方をギョロりと見てきた。


こんな状況でも商品はせめて買いたい!!!と思って店員に冷ややかな目で見られつつも会計をした。


「226円でsu……」


(あーーーもうッ手が滑るッッッ!!!!!!)


バラバラバラッッッ!!!!!!


大量に小銭を出した。


「チッ……」


舌打ちされたのには流石に驚いたが今は本当にそれどころではない。


「……お釣りです」


レシートを小銭置きの代わりにして渡される。


「どうも…!!!!!!」


そう言ってコンビニから猛ダッシュしてさっきの道まで戻る。


「もうなんなの…??!!!つけられてるの…!?」


何処にいても恐怖しか感じられない。

この道も大丈夫なのか不安になる。


(あ、後ろ、凄い目線、しかも、冷たい)


いることを勘づいてしまった。ただ、ひたすらに後ろを見ないようにした。


まだ居る。冷気が凄まじい。これは複数体いる気がした。


(もうダメだ、帰ろう…ッ!!!!!!)


家にいた方がまだマシだ!!!と思ったのだ。


外の方がよっぽど危なかったのだ。


────────────────


「…フゥ……フゥ……」


小走りで家に着いた。帰っている間もずっと付けられていたが知らん振りして帰った。


「持ってきてないよね……」


思わず考えてしまう。家族にも危害を加えて欲しくないから。

ただ、今はとりあえず視線や冷気を感じないから大丈夫。


「はあ、なんでまたこんなに目に合わなきゃいけないんだ…」


思わずため息が漏れる。夜くらいは休ませて欲しいと思った。


「この買ったものは明日にでも食べよっと」


そう決めて今日は寝ることにした。

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