テラーノベル
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今日は――文化祭。
岩本のクラスは、女装カフェ。
💜「見に行くしかねぇな」
💙「だな」
そんなことを言いながら、
深澤と渡辺は教室の前に立つ。
そっと中を覗き込む――
💜「……あれ?」
💙「いなくね?」
岩本の姿が見当たらない。
近くにいたクラスメイトに声をかける。
💜「ねえ、ひかるは?」
○○「えーっと、さっきトイレ行ったと思います!」
○○「きゃー!渡辺先輩!深澤先輩!」
○○「ぜひ寄ってってください〜!」
一気に囲まれる二人。
💜「ちょ、ちょっと待って――」
深澤は腕を掴まれ、
そのまま教室の中へ引き込まれる。
💙(……チャンスだな)
💙「俺、ひかる探してくるわ」
にやっと笑って、
そのまま教室を出ていく。
💜(……ちっ)
──────────────
岩本side
💛(うぅ……この格好、動きづら……)
なんとかトイレを済ませ、
スカートを気にしながら廊下に出る。
そのとき――
💙「ひかる?」
💛「翔太くん!?」
振り向いた瞬間、
顔が一気に熱くなる。
💙「……」
💙「めっちゃ似合ってんじゃん」
ゆっくり近づいてくる。
💛「あ、あんま見ないで……」
思わず視線を逸らす。
でも――
💙「いいじゃん」
💙「かわいいんだから」
渡辺は手を伸ばし、
そっと、岩本の髪を耳にかける。
💛「っ……!?///」
一気に距離が近くなる。
💙「なあ」
💙「写真、撮っていい?」
💛「えー!無理無理、恥ずかしいって!」
💙「じゃあさ」
💙「一緒に撮ろ」
肩を引き寄せられる。
💛「……っ//」
💙「ほら、こっち向いて」
カシャ。
💙「……うん」
💙「やっぱ、かわいい」
💛「……///」
心臓がうるさい。
💙「なあ」
💙「ご奉仕、してくんない?」
💛「え……?」
💛「な、何すればいいの……?」
──────────────
深澤side
💜(……遅い)
気になって仕方ない。
カフェどころじゃなかった。
💜「……悪い、俺もう行くわ」
○○「えー!もう!?」
引き止める声を背に、
教室を出ようとした――そのとき。
ガラッ。
💜「……は?」
扉が開く。
そこにいたのは――
💛「ただいま戻りました!」
女装した岩本。
そして――
その腕の中には、
💙「……っ///」
顔を真っ赤にした渡辺。
渡辺は岩本にお姫様抱っこされていた。
💜「……え???」
周りでは、
スマホを構えた生徒たちがざわついている。
💜「何がどうしてそうなった?」
💜(てか)
💜(ひかる、可愛すぎだろ……)
💛「ご奉仕してって言われたから」
💛「俺なりに考えてみたんだけど……」
そう言って、
そっと優しく渡辺を床に下ろす。
💙「……」
💙(やば……)
💙(心臓もたねえ……)
顔を真っ赤にしたまま、目を逸らす。
💜「……」
💜(なにそれ)
💜(俺にもやれよ……)
胸の奥が、じわっと熱くなる。
つづく。
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