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ATTENTION
・こちらはnmmn作品です。
・Irisの意味がわからない方は観覧をお控えください。
・こちらの物語のパクリ、朗読を硬く禁じます。
・キャラ崩壊有り
・上記の内容を踏まえた上でご観覧ください。
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夜道の街並み
辺にはネオンなランプが灯り、
この世界に生き疲れた若者を匿っている。
俺とは一生無縁な場所。
きっと今も。
今日は迎えのためにここにいる。
女を抱きたいとか、男に抱かれたとか、女を路地裏に連れ込みたいとかその辺の下心は1つとしてない。
彼氏である桃髪の彼。
ここは彼の職場。
俺とは正反対な性格。
桃「あ!アニキ〜!」
黒「あ、ないこ」
桃「ごめんね?待ったでしょ?」
黒「全然。今来たとこ。」
桃「そっか、今日はコンビニでも寄って帰る?」
黒「寒いしカフェオレ欲しいな…」
桃「そうだね」
言葉を発しながらゆっくり上がっていく口角。
俺の手を取り同じポケットに突っ込まれる。
桃「これで寒くないよね!」
黒「ちょっとだけな」
内心手じゃなくて顔の方が赤くなっている気がするが、その点には目をつむろう。
幸せに浸っているところで不意に現実に頭が戻る。
今日は割と早い時間だ。
何時もなら日にちを超える事もある。
今日は18時と言ういつもに比べると段違いに早い。
そんなに接客が早く終わったのだろうか?
嫌な思考が頭をよぎる。
桃「あにきー?大丈夫?」
黒「え、ぁ、いや大丈夫。」
桃「ほんと?寒くない?」
黒「うん、大丈夫。」
捨てられるかもしれない。
嫌な考えだ。
脳みそは否定するが、体はその前兆のように震えている。
捨てられる?他に好きな客が出来た?
俺の何処がダメだった?迎え、遅かったかな?先輩とか?やっぱり年下が好きとか?そもそも俺の事、好きじゃなかった?
嫌な思考。自分のダメな点。
グルグルと頭の中で繰り返される。
桃「あにき…?」
もし自分の勘違いだったら?
ないこに迷惑をかける?
もっと嫌われる?
桃「ねぇ、あにき、ほんとに大丈b…」
黒「ないこは、俺の事好き?」
数秒の沈黙が流れた。
言ってはダメだった。こんな、メンヘラみたいな発言、きっと彼には似合わない。ダメだ。
頭の中が真っ白になりかける。
どうにか次の言葉を紡がなければ。
黒「な、ないk(((」
桃「え、何言ってんの?大好きに決まってるんだけど?」
桃「何?もしかして捨てられるかもとか思った??
そんな訳ないじゃん。こんな可愛い子ほっといたら何時どこで何処の馬の骨かもわかんない奴に犯されてるかもよ?あにきの可愛い声聴けるのは俺だけでいいの!」
黒「…うん。」
きっと俺の顔は今赤いだろう。
もしかしたらなんて思考が俺への愛の言葉で侵食されていく。
脳はもうすぐキャパオーバーだ。
桃「今日はもう真っ直ぐ帰ろう。
今日一緒にご飯作って、一緒にお風呂入ろう。」
黒「うん、」
しっかりと繋がれた手。
今はただ嬉しさでいっぱいだ。
俺には無いから。
安定した職も。
安心させてくれるような手も。
安心させてくれる声も。
リードしてくれる性格も。
少し大きく見える背中も。
君の1番も。