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「三月三十日に生まれた双子座と牡羊座の少年(もしくは少女)」とされ、この日に生まれた子は神の子として特別視されるらしいです。
この日には生贄が必要で、この日に生まれていない場合は別の生贄を用意するそうです。
そして、双子座の子が男の子ならゼウスの子、女の子ならヘラの子で、どちらも神の力を持つとして崇められていますが、本来はヘラが浮気をした時に怒ったゼウスによって去勢された兄弟の生まれ変わりとされていました。ちなみにヘラとハデスは同じ月の同じ日に生まれたとか……これじゃ浮気しても仕方ありませんよね。
ただ、ヘラは嫉妬深い性格で、夫が浮気をしたり、あるいは逆に妻の方が夫以外の人と不倫をしていたりするとその相手が男性ならば殺してしまうこともあったといいます。
そこで双子の片方だけを大事にする風習が生まれ、やがて片方だけが生き残るようになったのだとか。
そうやって生き残った方を、ゼウスはヘラと共にヘレノスと呼ばせることで、両者を区別することにしました。ちなみに「ヘラの子=ヘレノス」と対になる存在として語られることもあり、その場合だとゼウスの妻達の中でもかなりの地位を占めています。
ギリシャ神話において主神格の女性といえばヘラ、アルテミスあたりでしょうか?しかし女神達の中でも一番強いのはこのヘーラーです。というのも彼女は全能にして至高の父であるゼウスよりも強い力を持っていて「天空を支配するもの」と呼ばれていたからです。つまり彼女こそが本当の女帝であってゼウスはその女帝の夫であるということになります。
なお余談ですが、ギリシア神話にはオリュンポス十二神の全員が兄弟姉妹という設定があり、しかもそれぞれ結婚しています。(例:アフロディテ→アテーナー、アレス・ヘスティア・ディオニューソス→デメテル等々)しかし皆兄弟仲が悪いです。特にゼウスとその双子の弟ポセイドン(こちらは夫婦)は不仲で有名です。彼らに限らずゼウスとその妻達の争い事は絶えません。ゼウスの母にあたるヘラは、息子達に次々と嫁を送り込み彼らの仲を引き裂こうとするものの失敗に終わっています