テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「おはよ〜」
萌々香が元気なさそうに挨拶する。
「萌々香、どうしたの?珍しいじゃん。」
結衣が心配そうに顔を覗き込む。
「ん〜?そうかな…?」
萌々香が言う。
「なんか…この世の終わり見たいな顔だよ?」
結衣が言う。
「そうかな…?」
(昨日、結局結人が寝落ちして寝顔眺めて徹夜したからかな…??)
萌々香が考える。
「櫻井さん〜。ちょっと助けて〜。」
クラスの男子が萌々香を呼ぶ。
「飯田君…?どうしたの??」
萌々香が駆け寄る。
「これ…。先生にこれを職員室に持ってこいって言われたんだけど…。手伝ってくれないかな?」
飯田が萌々香に頼む。
「別にいいよ??」
萌々香がプリントの山を抱えようとして、バランスを崩した。
「うわっ…!」
萌々香が転びそうになる。
「櫻井さんっ!?」
萌々香を腕で支える。
「ゴメンね…。ありがとう飯田君…。」
萌々香が、申し訳なさそうに謝る。
「いやいや…。大丈夫だった??」
飯田が萌々香に聞く。
「うん…。大丈夫。」
萌々香が言う。
「…………。」
(うっ…。後ろからものすごい視線が…。)
萌々香が後ろをチラ見すると、結人がものすごい形相で飯田を見ていた。