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第9話 住む世界の違い
〈時空魔法〉の次の検証として、国の宝である〈時の宝剣〉を探すことになった理世。
しかし、鞘の中を調べた剣の中には、〈時の宝剣〉の証である「紋章」の姿はなかった。
そのことを、ジェイドに報告した理世。
「『……もしかしたら、誰にも持たせてない可能性もあるかもしれない』」
ジェイドからは、そんな返事が返って来たのだった。
（……どういうこと？）
疑問符を浮かべていると、ジェイドの声が続く。
「『僕に王位継承をさせたくないなら、妨害するのは当然だからね』」
「お兄さんって、妨害とかするような人なんだ」
「『……』」
ジェイドが、なぜか黙る。
（……なんかマズイことでも言ったかな。思ったこと言っただけなんだけど）
「『……ただの、可能性の話だよ。今の王位継承権序列は、兄上が最上位だから』」
「最上位だと、妨害するものなんだ」
「……王位継承をし＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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