此処に居て
夜。
インターホンが鳴る。
出ると、そこにいたのは――泣きはらした顔の、らんだった。
「勝手に来て、ごめん……でも、どうしても顔が見たくて」
「……バカ」
いるまは、らんの手首を掴んで、自分の胸に引き寄せた。
「もう、勝手にいなくなるな。……俺、お前がいないと、無理だって気づいた」
「……え」
「ずっと分かんねー感情だったけど、たぶんこれが――好きってやつだ」
らんの目から、ぽろぽろ涙がこぼれた。
「俺……嬉しいよ、おるま!じゃなくて、いるま……!」
「名前間違ってんじゃねぇよ、可愛すぎるだろ」
「だって、緊張したんだもん……」
いるまは優しくらんの頭を撫でて、
小さく囁いた。
「これからは……セフレじゃなくて、”俺の彼女”、なってくれる?」
らんはこくんと頷いて、抱きついた。
「うん、ずっと此処に居る」
[完]
ついにこれも終わりましたね!!
次はどのペアが見たいとかありますか?
感動系でもいいし、切ない系でもいいし、ほんわか系でもいいし何でもいいのでコメントよろしくお願いします!
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