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一個めの、風邪編の続きです!
渡辺side
渡「大丈夫…?」
1分に一回はおでこに手を当てるので、俺の手も熱くなってきた。
渡「薬飲もうね、」
そうして、口の中に錠剤を入れ込む。
渡「飲めた?」
そう聞くと、首を横に振った。
渡「あら、飲み込めない?」
こくっ、と頷く。
どうすっか、
俺の中にポンと出てきたのは、“口移し” 。
…流石にっ、
そんな考えは流奈の顔を見たら吹き飛んだ。
一回歯磨きした後、水を口に含む。
もちろん、漢方は飲んでない。
そして、口を近づける。
唇が触れる。
驚くほど柔らかく、ふにふにしている。
ずっとこのままでいたくなる。
しかしすぐに息苦しさを感じる。
目的を思い出し、冷たい水を、俺の唇の隙間から移していく。
ゆかドンをするような体制で、流奈と、キス…
※流奈はメガネつけてませんー
流奈が飲み込んだのを確認し、体勢を戻す。
出ないと、止まらなくなりそうだったから。
渡「はぁ…」
もちょっと、したかったな、笑
目黒side
交代ばんこで見張ることになった。
俺は2番目。
やることもないので、夕日をみる。
ゆうひをみてると、わけもなく落ち着く。
目「ふぅ…」
ため息をつくと、腰に感触を感じる。
目「…?」
振り向くと、流奈がすがるような体制でもたれかかっていた。
飛び出しそうなほど大きくなる心臓の音。そして混乱。
目「ど、どうしたの、?」
流「さ、むい…」
目「え、?」
体温計を見ると、38.5。
目「まだ熱上がるか、」
新しい冷やピタを持ってこようとすると、腕を掴まれた。
流「やだ、いて、」
その4字で、俺の頭の中は真っ白。
目「わかった、いる。」
流奈は眠ってしまったが、俺の手を握るのはやめない。
小さな、細い手。
はらうことはできなかった。
LINEで康二くんに冷えピタを持ってきてもらう。
向「まだ熱いなぁ、」
そう言っておでこをくっつけて測っている時に、流奈がくしゃみをした。
向「笑、かかってもうたわ、」
目「くしゃみも可愛いなんて罪だよねぇ、笑」
向「せやなぁ、笑」
そんな親バカ(彼女バカ(?))な話をしていると、LINEに通知が来た。
メッセージ
だてさん 流奈寝てる?
目黒 はい、寝てます、可愛いです
だてさん 想像できるから大丈夫、笑 起こせそう?
目黒 了解です
優しく起こしたところで、ドアが開いた。
宮「交代のお時間です、」
目「はぁーい、」
謎のハイタッチをしてから、俺と康二は部屋を後にした。
宮舘side
宮「調子はどう?まだ辛い?」
喉が痛くて喋れないのか、必死にこくこくと頷く。
可愛い、まじで。
宮「そっか、お雑炊食べる?」
体に良さそうなもんで作ったお雑炊を口に運ぶ。
やっぱり体調が悪いのか、俺のあーんがへたなのか、…
全部食べ終わる頃には、周りに米粒がたくさん付いていた。
俺はそれを、小指で集め、口に運んだ。
宮「味見してないから怖かったけど、良かった、美味しいね、」
それだけ言うとまた頭を撫でて、寝かしつけた。
世界一愛おしい人。
早く、俺だけのものになってください、って祈りながら___
岩本side
だてさんと軽やかなハイタッチを交わすと、その先には天使のような空間が広がっていた。
めっちゃリラックス効果ありそう、笑
あぁ、可愛い…
ひたすら撫でまくる。
布団の上から。
肩、輪郭、頭、頬、そして唇。
気持ち悪いくらいに撫でてから、最後に、自分の口に触れる。
俺もふっかなみにキモくて、間接キス、なんてことを想像してしまった。
俺も大人の仲間入りかな、笑
それを見ていたらしいラウールが入ってきて、
ラ「キモいことしてるからフッカさんかと思った、」
って言われた。笑
で、ラウールも同じことをする。
これは秘密な、って言う目線を交わして、次の人と交代をした。