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『病名は個性』
「 よし。じゃあ、ここからは別れるぞ。」
俺はみんなに指示を出す
「 了解。俺とトラゾーは突っ走っとけばいいかな? 」
「 はい。ぺいんとさんが先を想像して、僕がセキュリティを解除していきます。 」
「 分かりました。何か作戦中にあったらこれで話そ 」
トラゾーは通信機器に指を指した
「 おう!じゃあ、またな 」
「 頼んだ!2人とも! 」
「 失敗しないように気をつけます…、 」
「 頑張ってください!しにがみさん(苦笑 」
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彼奴らと別れて数分後
「 よし。しにがみ、ここが警備室だ。 」
「 …ここ、開けれるかなぁ、ちょっと待っててくださいね。 」
しにがみは不安そうにしていたが、ノートパソコンを開き、慣れた手つきで解読する
ここには俺としにがみしかいない
だからパソコンを打ち込む音が響き渡る
「 …で、できた? 」
「 ちょっと待ってください。 」
まだ、しにがみはパソコンをいじっている
「 ま、まだ? 」
「 あー、!もう、行動が五月蝿いです。マジで、前もこんなことありましたよね?はぁ、いつに
なったら静かになるんですか…、 」
「 そんな言い方すんなよ!!!あ、でも、前って、お前覚えてんの? 」
「 …、い、や、わかんないです。僕も、前から変なんです。心当たりない記憶があるっていう
か、 」
「 俺も、最近おかしいんだよ。天使病ってやつ、全然症状出ない。薬飲んでても前なら痛みとか
あったし、なにより…、 」
そう言いながら俺は体を動かす
「 こーーんなに動いても、気分悪くなんないんだよ!! 」
「 ちょ、動きすぎるとやばいですよ。一時的なもので後から来るタイプかもしれないんですから。
そんな動かないでください 」
「 冷た!!もう、いいや。終わるまで探索しとこー! 」
「 おい!離れないでってあんたが言ったろ…って、ぺいんとさん!!前、!前っ!! 」
「 …おま、何言ってんだよ…(笑笑 」
俺は冗談だと思ってしにがみを馬鹿にしながら前を向く
そこには
「 …へ?、誰、すか? 」
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「 ぺいんとたち遅いね 」
「 なんか、あったんですかね。 」
「 連絡してみるか 」
「 お願いします 」
「 …もしもーし、ぺいんとー?しにがみくーん?応答せよー 」
「 …反応なしですか? 」
「 うん。、なんでだろ。 」
「 一回制御室行きましょう 」
「 そうだね 」
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「 ぺいんとー?しにがみくーん? 」
「 返事してー! 」
「 いないなぁ、何かあったのかな? 」
「 …えぇ、何かって、やめてくださいよ。 」
「 …、 」
「 クロノアさん? 」
「 トラゾー、構えて 」
「 …了解です 」
「 No.0121、勘がいいねぇ、衰えてないようだ。素晴らしい、 」
そこには知らない誰かと縛られたぺいんととしにがみがいた
「 お前?!ぺいんととしにがみくんを離せっ!さもないと、こちらから仕掛ける 」
「 すまない、すまない、はい、離したよ。それにしても…酷いなぁNo.0121、このボクが君たちに
病気という個性をあげたのに 」
「 …は?、どういうことだよ 」
「 ボクを覚えていないのかい?いやおかしいな、記憶に関する病気はNo.0227だけだったような。
No.0121は、聴覚に関することだったような…? 」
「 …お前、俺の、俺たちの何を知っているんだ! 」
「 おいおい、君らの父親である、ボクにそんな口を聞くのかい? 」
「 父親?俺たちはそんなのいないっ!俺たちは生まれた時、から、…、生まれた時? 」
不思議だった
だって、記憶がないんだから
「 どういうことだ…、記憶がない?俺の病気は記憶なんて関係ない。 」
「 あぁ、すまない。忘れていた記憶を思い出させようとしてしまったようだ。ボクが用があるのは
そこの、No.0502だ。 」
そう言って彼奴はトラゾーの方を指を指す
「 …トラゾー、?なんでだよ?!理由を言えよっ! 」
「 理由、ねぇ、ボクは研究者なんだ。奇病のね。で、今までの一番良い被験体はそこのNo.0502
だ。普通の人間は一つの奇病しか患えない。ただし、No.0502は違う!其奴だけは二つ、唯一、
奇病を二つ持つことができた!しかも、死なずにだ。なんて、素晴らしいんだろう 」
「 お前が、俺らの病気の原因?、お前が俺らに病気を与え、病名をつけて、素晴らしい?意味わか
んないんだよ!!俺らをNo.で呼ぶな、俺らには名前がある。まず、父親の話だが、俺にはそん
な記憶はない、だから信じていない。しかも何故お前はここにいる、何故今日俺らが侵入すると
知っていた?誰かがグルじゃなかったありえないだろ? 」
俺は気づいてしまった
「 まさ、か…、 」
一つの可能性に
「 …まさか、あの少女が、グルであるというのか? 」
あの少女がグルで、ぬいぐるみなんてものはなくて、初めから、それは嘘の物語であった、
そんなことあっていいのか?
「 君の頭の良さには惚れ惚れする。話が早く進んで話していて気持ちがいい。 」
その男の後ろから1人の少女の姿が現れる
「 …お前、最初から騙していたんだな 」
「 …、 」
「 被験体No.4913よくやった。 」
「 はい…、 」
「 君も俺らを騙していたのか、何故?何故なんだよ。 」
「 …それ、は 」
「 まぁいいじゃないか、No.0121、此奴は放っておいてボクとお喋りをしようじゃないか 」
「 …五月蝿い、黙れ。俺はお前を許さない。もう、いい、喋りたくない。だから、 」
俺はそう言いながら、彼奴に拳を振り上げる
「 やめろっ!!! 」
「 …?!と、トラゾー? 」
「 其奴に近づくな…薬をかけられる 」
「 …No.0502、よくわかったな 」
「 薬?何を言ってるの。トラゾー、トラゾーは何が知ってるの?ねぇ?何?俺たちが知らない何か
を知ってるの?教えて、教えてよっ…、 」
「 No.0502、お前は覚えているようだな。じゃあ、何も知らないNo.0121にボクが教えてあげよう
じゃないか 」
「 …いい、俺が、クロノアさんに、クロノアさんたちに喋る、だから、まず、しにがみさんとぺい
んとを起こしてくれ。 」
「 わかった、いいだろう。No.4913やれ 」
「 はい、お父様…、 」
少女がぺいんととしにがみを起こし、俺たちの側へ連れてきた
「 …お、れ、そうだ!!クロノアさん!俺ら襲われ…、どういう状況ですか? 」
「 …僕もわかんないです 」
「 トラゾーが、俺らの過去について、教えてくれるらしい 」
「 …過去?俺は覚えていっ、ない、あれ、なんか忘れて…、 」
「 え?僕はもともとそういう病気だから、…わかんないですけど…、 」
「 どういうことだよ?!トラゾーっ!? 」
「 今から、話すから、その間は一時休戦だ。薬もかけんなよ? 」
「 あぁ、わかった。No.0502のお願いだ。 」
「 …よし、じゃあ、まずは…
コメント
4件
え、好きです(唐突の告白) そして初コメ&長文、失礼します🙇 展開が好き過ぎます。トラゾーさんは、ずっと父親の正体・自分たちの正体が分かってたってこと……!? 続き楽しみ過ぎて、夜しか眠れなさそうです。 (実は前々からずっと応援してました。いつもお世話になっております。そして、これからも、応援します!無理せず頑張ってください!)
えぇぇぇ...これどうなるんだ!?...