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1-3 クチナシ雨に滲む
【ふきside】
あれから、二人はどうなんだろうな~。
LINE交換したって言ってたけど、
それにしても…!
いちじく多くもらったなー。
一人では食べれないし。
春菜ちゃんと、まなちゃん呼ぶか。
好きだといいな~。
「お邪魔します。こんにちは、ふきさん」
「いらっしゃい!春菜ちゃん!」
「いちじくもらったって本当ですか?」
ちょっと目キラキラしてる気がする。
「うん。好き?」
「フルーツの中で一番好きです!」
「そっかぁ。よかった!」
ピーンポーン
「お、来たかな?いちじく用意しとくから、ちょっと、行ってきてくれる?」
「了解です」
「まなちゃん。やっほ。こんにちは。茜さん。」
「春菜ちゃん?!ふきさんは~?」
「いちじく用意してくれてるから~だって」
「春菜ちゃん、ありがとうね。まなとも仲良くなってくれて。」
「いえいえ。私こそ、ありがとうございます。まなちゃんと仲良くさせてくれて。」
「いちじく食べたことないんだよねー!だから、食べてみたいってことで来た!」
「いちじく食べたことないの?甘くてねおいしいよ~」
「そうなんだ!楽しみ!」
「だね!」
仲良くなってるね。
よかった。
「こんにちは。まなちゃん。茜さん。」
「こんにちは!ふきさん!」
「ありがとうございます。呼んでいただいて」
「一人では食べれない量なので、」
どんだけっていうぐらいにね。
まじで、笑えるぐらいある。
「いちじくってそれ~?ふきさん!」
「うん、そうだよ~」
「どんだけもらってきたんですか…ふきさん。」
「これはしょうがない!貰えって言われたんだから!」
「20個近くありますね。これ」
「なら、一人五個ずつ、かな?」
「4×5、だよね?」
「うん、そうだよ。まな、覚えてるじゃん。掛け算」
「ちょっとだけ、!」
「…‼おいしい!」
「よかったね。まな。」
「言った通りでしょ?まなちゃん」
「うん!春菜ちゃんが言った通り!甘い!」
よかった。おいしく食べれてくれて。
「春菜ちゃん~!これむけない~!」
「ちょっとやってみるね」
「茜さん。よかったですね。まなちゃんのこと」
「はい。本当に。ひとつ、質問なんですけど、」
「どうしましたか?」
「春菜ちゃんの親御さんって」
「…春菜ちゃんも今、まなちゃん同様、頑張っていると思います。なので、そのときまで、少しでいいので、春菜ちゃんのことも見てあげてほしいです。」
「…わかりました。」
「まなー!もうそろそろ、帰ろっか~」
「えぇ…」
もう、17時か。
確か、西村家は、一般家庭より、ご飯とかが早いって言ってったっけ。
「ご飯の時間じゃいないの?」
「ふきさんまで?!私、いちじくでお腹いっぱい~!」
「ご飯はちゃんと食べなきゃ。ね?まなちゃん」
「春菜ちゃんも言うの~?!…なら、帰る…でも!春菜ちゃん!帰ったらLINEするから‼」
「いいよ」
春菜ちゃん、楽しそうでよかった。
最近、また暗い顔増えてたし。
「ばいばい~!」
「ばいばい」
「よし!片づけるか!」
「手伝いますね」
「ありがとう。春菜ちゃん」
「春菜ちゃん。今日楽しかった?」
「はい。久しぶりにこんな楽しいって感じました。」
「それはよかった」
久しぶりに、か。
まぁ、春菜ちゃん受験生だしね。
「確か、お母さんにここのこと言ってないんだよね?」
「…はい。」
「最初に説明した通り、未成年の人には最終的に親の許可がいる。それは覚えてるよね?」
「はい。」
「その許可はいつでもいいんだけど、」
「早めがいいよってことですよね。」
「うん。」
「…考えてみます。」
「ありがとう。」
春菜ちゃんも帰ったし、カルテでも書くかぁ。
春菜ちゃんは、まなちゃんと楽しく、いちじくを食べてた。
でも、最近、春菜ちゃんは、暗い顔をよくするようになった。
感情は、クチナシの花弁のように8つに分けられる。
喜び、信頼、恐れ、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、予測。
そして、私の感覚上、梅雨という時期が、その感情等が出やすいと思っている。
コメント
1件
うわぁ〜〜〜!いちじくパーティめっちゃ楽しそう!!😭💕 ふきさんが春菜ちゃんとまなちゃんに気を遣ってて、優しい空間がじんわり伝わってきたよ…。まなちゃんが掛け算できたシーン、成長が感じられてじーんとした;; あと最後の「クチナシ雨に滲む」ってタイトルがもうエモすぎて情緒やばい…。春菜ちゃんの暗い表情が気になるから続きめちゃくちゃ気になる!!次話も楽しみにしてるね⋆♡