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これは「佐伯君の説明書」の宇佐美君視点のお話です
あ、これも進展なくて「はよせぇや!」ってなるやつですね
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「なぁ……えーかげんに観念してテツに告ったらどうなん?」
本部で報告書を書いていた俺に、ソファーに座ったマナが言った
何故バレているのかと思ったが…そんなに俺分かりやすかったか?
「……なんでバレてんだよ…」
「バレてへんと思ってるほうがおかしいで?あんだけあからさまやのに…」
「…はあっ⁈マジか⁈……でも、まぁ…自覚はあるな…」
恥ずかしくなって頭を抱える
そんなにバレバレな態度だったか?俺、やばくねぇか?
どんだけ周りが見えてねぇんだよ…
「…はよくっついてくれんと俺がライと堂々といちゃいちゃできひんやんかぁ?」
「頼むから、それは家でやってくれ……」
頭を抱えたまま考える
マナのところはめっちゃ仲いいからなぁ…
正直羨ましいと思うこともある
しかし、そんな簡単な話じゃないんだ
言い出したのはマナなんだから、このまま聞いてもらうか…
「……実際問題さぁ…今、告ったとしても無理な気がしてんだよな…」
「…………は?」
俺は今の状況をそのまま話すことにした
「…あいつ、俺のこと友達としか思ってねぇぞ?」
今までどれだけアピールしてきたと思ってんだ…
それこそマナにバレちまうくらいには頑張ってきてんだぞ?
他のやつらとは明らかに違う態度で接してきたし
テツにだけ甘い自覚もある
でも、テツには全く伝わっていないんだ
「…そーいう対象に見られてねぇっ…てことだよ…」
「……マジか…」
マナが信じられないという顔でこっちを見ているから、更に言葉をつづけた
「何かするたんびにキラキラした目で『さすがリト君だね!』なんて言われてみろ…」
純粋に尊敬のまなざしを向けられる俺の身になってみろ…
そんな風に説明して恨みがましく睨んでみる
「……期待を裏切るみたいで…嫌なんだよ……」
下心満載で接していることがバレて怖がられるのが嫌だ…
今の関係が壊れて、あの笑顔が見られなくなるのが怖い…
ビビってる…そう言われちまったらそれまでなんだが、どうにもできないんだ…
「………重症やな…」
俺の肩を二度たたいたマナは、それ以上何も言わずに部屋から出て行ってしまった
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臆病になるよね、めっちゃ純粋な目で見てきそうだもん…
佐伯君…罪な男だぜ…
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