この作品はいかがでしたか?
11
この作品はいかがでしたか?
11
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
・死ネタ、グロ注意
・もしかしたら r表現はいるかも
・多分ずっと主人公目線です
【主人公side】
私は涼風りん(すずかぜりん)。
一人暮らしの大学生だ。
今は親からの仕送りで生活しているが
そろそろ、そういうわけにはいかないので
バイトを探しているのだ。
ピロンッ
「ん、?」
誰も居ない部屋に通知音が響く
「求人だ…!」
「…何でも屋…?」
リンクを開くと、
そこには不気味なほど条件の揃った求人のホームページに飛んだ。
高収入、夕方通勤、家からも歩いていける距離だった
なんだったら在宅の場合もあるんだとか。
昼過ぎまで大学がある私にはピッタリだ。
私は何も考えず、個人情報を打ち込んでいった…。
_命を懸けることになるなんて夢にも思わず__
🚪コンコンコン
りん「失礼します…」
××「こんばんは。涼風さん」
部屋に入ると黒ずくめのおじさんが
一人座っていた。
なんとなく、一言一言が重い、?圧、?
そんなようなものを感じる気がするが
この面接を落ちたらもう宛がない。
緊張でそんなことすぐに忘れる
りん「えっと、、」
××「薔薇と申します」
りん「ばら、、、?」
薔薇「まぁ、社長のような立場ですかね」
りん「社長さん、?!」
流石に驚いた
社長さん直々に面接だなんて。
しかも一対一で。
緊張して胸が苦しくなってくる。
薔薇「それで、なぜこの面接に?」
りん「ぇ?ぁ、夕方通勤とあったので…」
薔薇「…まさかとは思うのだが、、きちんと最後まで読んだんだろうな?」
りん「え?…」
やっと最後まで見ずに申し込んでいたことに気がつく。
あまりにも条件が良かったがために
テンションが上がってしまっていた。
過去の自分に教えたいくらいだ。
でも、なんでそこまで言うんだ?
不思議に思って素直に問う。
りん「どういうことですか?」
薔薇「…本当に此処に居ていいのか?」
りん「え?」
薔薇「帰るなら今だぞ、」
りん「え、なんでですか?条件が揃っているのに帰る理由がないですよ」
薔薇「…そうか、、此処に来たらもう面接に落ちることはない」
りん「え、?!どういうことですか?」
薔薇「我々は”何でも屋”をしている」
りん「あぁ…見ました、」
薔薇「表ではリフォームや買い物など、色々なことをするのだよ」
薔薇「裏では、、殺しや誘拐をしている」
りん「え、、?!?!」
え、、?!
思ったことがそのまま口から出る。
コロシヤユウカイ、、、?
え、?
薔薇「もう一度言うが、此処に来たからには頷くまで帰すことはできない」
薔薇「この意味がわかるな?」
りん「ぇ、、、(ゾワッ」
一瞬気配が変わった気がする
命の危機を感じたがもう遅い。
頷くしかない、、従うしかない、、、、
「そうではないと死ぬ」
「殺される」「口封じされる」
そう、肌で感じた。
さっきから見えているのだ。
この人の後ろから。
鋭く鈍く光るモノが。
ほんのり赤みがかっているようにも見える。
何人があのナイフの犠牲になったのだろうか。
“その一人になりたくない。”
瞬時にそう思った私は、
感じたことも無い恐怖に
押しつぶされそうなりながらも頷く。
りん「…わかりました…」
薔薇「ほう、、物分りはいいのだな、」
りん「…」
薔薇「有難いよ。無駄に命を奪いたくはないからな」
りん「何をすれば、?」
薔薇「まぁ落ち着きたまえ」
薔薇「これを渡しておく」
りん「これ、、スマホ、?」
薔薇「あぁ、我々の連絡用だ」
薔薇「ほとんどの登録はこちらで済ましておいたから名前を決め登録を完了させてくれ」
りん「名前、、?」
薔薇「いわばペンネームだ。私の「薔薇」という名も本名ではない」
りん「わかり、ました、、」
薔薇「なんて名にするんだね?」
りん「…なんでもいいんですか、、?」
薔薇「あぁ、好きなものにして構わん」
りん「…じゃぁ、、、、イチイ、、、でもいいですか、?」
薔薇「良い名だな。」
りん「ありがとうございます、」
薔薇「我々はポピーという組織名で活動している。
薔薇「細かい事については”それ”にあるはずだから見ておいてくれ。」
りん「わかりました、」
薔薇「あぁ、私のことは”オーナー”とでも呼んでくれ」
りん「はい、オーナー、、」
薔薇「では、今後ともよろしくな。”イチイ”」
りん「はい、、では失礼します、、、」
私はあまりの急展開に
混乱する頭をなんとか押し込め、
受け取ったスマホを握りしめながら
たどたどしく部屋を出た。
___もう…後戻りはできない___
❚❚❚❚❚
<ポピー>
花言葉は「永遠の眠り」
茎に毒がある
<イチイ>
花言葉は「死」
種には致死量に近い毒がある
<黒い薔薇>
花言葉は「憎悪」「恨み」「あなたを呪う」
現実世界に黒いバラは存在しない