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ー殺人鬼の子でも桜のように舞い散れるー


「っ!はぁ、はぁ、」

また、悪夢のようなものを見た。最近、新しい人と会う度にこんな悪夢を見る。最悪だ。

「、、、今日もシャワーを浴びよう。」

、今後、ストレス発散方法を考えた方がいいかもしれない。





「、、、」ほかほか

シャワーを浴びてすっかり気分が良くなった。

そういえば今日は赤と流雨さんと遊びに行く日だった。遊びと言っても服を買いに行ったりする所謂ショッピングのようなものだ。

服を着替えて早速行こう。そういえば制服以外着たことないな。

取り敢えず、この家の中にある服で適当に着替えよう。


「、、、まあこんなもんか。」

ファッション的には今は春なため、春服を着ている。少しぶかっとしているが、まあ大丈夫だろう。

最後にサクラの髪飾りを付けて準備が完了した。

「行ってきます。」

そう言い、家を出た。

今日は赤が迎えに来るはずもなく、1人で待ち合わせ場所まで行く。1人だとなんだか寂しい感じがする気がした。






待ち合わせ場所に着いたが、まだ誰も来ていないようで1人で2人が来るのを待つ。

ー暇だな。

取り敢えず赤に連絡をし、その場でスマホを見ながら待つ。

「ねぇ、そこの彼女!今暇?」

近くでナンパ師の声が聞こえる。どうやら女の人がナンパされているようだ。気の毒に。

「ねぇね!君だよ君!そこのスマホ見ている君!」

本当に近いな。ほぼ自分に話しかけているように聞こえてくる。

、、、いや、本当に俺に話しかけてる?

「えっと、俺の事、ですか?」

「そうそう!きみきみ!よかったらお茶でもしない?」

「、、、すみません。今友達を待っていて。」

「そして俺、男ですし、、、」

「えー?きみ男なのー?全然見えないや!友達なんていつ来るかわかんないでしょ?男の子でもいいから、お茶でもしない?」

「、、、」

此奴、しつこすぎる。いつ来るかわかんないから、ここでずっと待ってるに決まってるだろ。

「しつこいです。お茶なんてしません。」

「そんなこと言わずに、さ!」

そう言ってナンパ師は俺の手を掴む。

ー気持ち悪い、、、。

「やめてください。いい加減にしないと怒りますよ。 」

「えー?別にいいじゃーん!ノリ悪いな〜」

これだけ言っても俺の手を離さない。もう、本当にウザイし気持ち悪い。

「離してください。気持ち悪いです。」

「えー?w酷いなぁ、、、俺傷ついちゃったwだからいい事して慰めて?」

「、、、」

ー本当にウザイ。

もうそろそろ我慢が出来ない。少し、痛い目を見てもらおう。

俺は周りに誰もいないことを確認した。

「んー?どうしたのー?」

「最後の警告ですよ。離してください。」

「えー?嫌だよーw慰めてよーw」

「、、、そっか。」

「ん? 」

「慰めることは出来ないけど、もう傷つかない方法なら知ってるよ。」

「えー?wどういうことー?w」

俺は鞄から護身用の鋏のようなものを出した。

「まあその前にすごく痛い思いするけどね。」

犯罪を犯したらアイドルになれない。だから殺しはしない。大丈夫。

「えー?w」

俺は鋏を隠しながら彼に近づいた。

「知りたいか?」くすっ

俺はまた凄く不気味な笑みを浮かべた。

「まあ多分、お前では耐えられないと思うけどな。」

捉えた獲物は逃がさない。ナンパ師はまるで蜘蛛の巣に囚われた虫のように困惑している。

「えー、ど、どういうことー?」

俺は獲物を見つけた蜘蛛のようにジリジリと近づく。

「な、なに?」

「、、、」

俺は鋏を彼の首元に近づけた。

「ヒッ!」

「、、、こうしたらさ、きっと痛みなんて感じなくなるぞ?」ニコッ

「な、何言って、、、」

「しかも、慰めるよりも簡単!」

「こ、この、、、」

「さあ、」

俺はもっと鋏の刃を首に押し当てて言った。

「殺されたくなかったら失せろ。」

「ヒッ!す、すみませんでしたー!!!」

そう言い、ナンパ師は逃げていった。

ーちょろいな。

俺は鋏を鞄の中にしまってまた2人のことを待った。













「ごめーん!!桃くん!遅れちゃった!」

「いや、大丈夫だぞ。ていうか赤が遅刻って珍しいな。」

「じ、実は朝ごはんを100杯くらい食べたらさ、お腹痛くなっちゃって!!」

「赤は食べ過ぎなんだよ。もっと減らしたらどうだ?」

「えー、そんなことしたら俺死んじゃうよ! 」

「いや、そんなことはないだろ。」

そう赤といつもの会話をしていると黄もやって来て、

「す、すみません!遅れました」はぁ、はぁ、

「おう。大丈夫だぞ。」

ナンパ師のおかげで暇つぶしができたし。

「うん!俺もさっき来たところー!!」

「そ、それならよかったです、、、。」

3人揃ったところでショッピングを始める。

「そういえば、どうして今日ショッピングをしよって誘ってくれたの?桃くん。」

「え?あー、実は冷え性で学校に行く時毎回寒いから、上着みたいなのが欲しくてな。」

なるべく男子に変な目で見られているということを言わないように気をつけて説明した。

「なるほど!じゃあ俺達も買って3人でお揃いにしよ!」

「え?僕もいいんですか?」

「当たり前じゃん!だって俺達もう友達でしょっ?」

「とも、だち、、、ふふっwありがとうございます」ニコッ

「お揃いってことは色違いの方がいいかもな」

「確かに!それじゃあ俺赤色!!」

「それでは僕は黄色でお願いします!」

「それなら俺は桃色、かな」

「えへへ、お揃い楽しみ!」

そして洋服屋さんの中に入った。

「思ったんだが、そんな派手な上着なんてあるのか?」

「見てください!宮麻くん!あるっぽいですよ!」

「あっ、本当だな。」

「よぉし!それじゃあこれ買おーっ!」

目当ての上着を買って、その後は2人が行きたいところに行った。

最初は小腹が空いたのでクレープ屋さんに行った。

「うーん、俺はー、、、」

「フルーツあるもの全部入れて、生クリーム増し増しチョコチップ少々、ケーキみたいなのは多めに入れて欲しいです!あと、すごく大きいサイズください!!」

「き、聞いてるだけで胸焼けしそうです、、、」

「ヤバいな。」

「あっ!僕はバナナクレープください!」

「じゃあ俺は苺クレープ。」

「はーい!少々お待ちください!」



「お待たせしましたー!」

「こちらスペシャルクレープと、 」

「赤のクレープ略されてスペシャルになってんじゃん。」

「凄いですね〜、、、」

「バナナクレープ、苺クレープでございます!」

「ありがとうございます!」

「、、、」ペコッ

「ありがとうございましたー!」


「うーん!スペシャルクレープすっごく美味しい!」

「、、、甘そう。」

「えーと、紅絢くん?胃もたれとか大丈夫ですか?」

「えー?結構大丈夫だよ?ていうか!もうそろそろ苗字呼びやめてよ!」

「で、ですが、、、」

「俺達はもうベストフレンドなんだよー?苗字呼びはなんかやだ!だから桃くんのことも俺のことも名前で呼んでっ!」

「え、えっと、、、り、赤くん?」

「うん!よろしくね!」

「え、えっと、、、さ、桃、くん?」

「ん、よろしく。」もぐもぐ

「は、はい!って、それなら桃くんも僕のこと名前で呼んでください!」

「、、、黄、くん」もぐもぐ

「くっ!推しが尊いです!!」

「黄くん?大丈夫?推し? 」

「だ、大丈夫です。あと、僕も呼び捨てでいいですよ?」

「、、、じゃあ、黄。」もぐもぐ

「くっ!!よろしくお願いします!!」

「黄くんの反応がすごく面白いんだけどw!」

「あと桃くん、結構甘いもの好きなんだね!俺初めて知った! 」

「ん、」もぐもぐ

「桃くんは甘いものが好き、、、」メモメモ

「黄くんは桃くんガチ勢なんだね、、、」

そんな話をして、次は黄の好きなところに行ってみた。


「わぁー!」✨️

「げ、ゲームセンター、、、?」

「、、、ゲームセンターなんて、始めてきたな」

「えっ!そうなの!?」

「奇遇ですね!僕も行ったことがなくて、今日が初めてです!」

「だから今日は一緒に思いっきり遊んでください!! 」

「お、俺ゲーム苦手なんだよなぁ、、、」

「そうなのか?始めて聞いた。」

「言ったことないしね、、、」

「うーん、まずは太鼓の超人でもしましょ!」



「やったー!俺の勝ちー!!」←勝った

「、、、」←負けた

「さ、桃くん、、、赤って意外とリズムゲームは得意なんですね!」💦←赤には負け、桃には勝った

「へへーん!!凄いでしょー!」

「、、、次はナキオカートしよ。」

「さ、桃くん、目がガチです、、、。」

「ナキオカートも俺が勝っちゃうよー!!」



「、、、」←1位になって満足そう

「うわぁーん、!負けたよー!!」←最下位

「ふふっw赤はもっと練習しないといけませんね!次は桃くんに勝ちます!!」←2位

「うぅ、、、次は2人に絶対勝つ、、、!」

「そうだ!次はプリクラでも撮ろうよ!」

「急に女の子みたいになりましたねw 」

「、、、ん、おけ」



「最初は自分の思う1番可愛い顔で撮ろっ!」

「うーん、そんなの思いつきませんよ〜!」

「、、、おけ」

パシャッ

「次は変顔ですね!」

「黄くん、裏切らないでね、、、 」

「へ、変顔、、、?」←人生で変顔をしたことないため焦っている

パシャッ

「じゃあ、次はカッコイイ顔しよっ。 」

「カッコイイ、顔、、、?」

「カッコイイ顔、、、ですか?」

「うん。」

「カッコイイ顔って、、、取り敢えずキリッとしとくか、、、」

「キリッ!ですか?」

「そうそう!」

パシャッ


「あははw黄くんの変顔おもしろっ!!w桃くんの変顔もヤバいwww」

「赤もヤバい顔してますよwww」

「、、、」←無言で皆の変顔に落書きしてる

「桃くんwwwもっと酷くしないでwww」

「もうwwwヤバいwですww」

「、、、ははっw」

「おもしろっww」



「はぁ、w笑ったなぁ、w」

「もう、wお腹痛い、wです、w」

「いい感じに出来たなw」

「ふぅ、次何する? 」

「うーん、次はクレーンゲームでもしましょうか!」

「それじゃあ、誰が1番多く取れるか勝負な」

「それ2人が強いだけじゃん!!」

「うーん、じゃあ赤はポイント2倍な 」

「あっ!それならいける!」

「いやいや!僕もクレーンゲーム得意じゃないですよっ!」

「いやいや、俺よりはいけるでしょ?」

「、、、」

「否定しないんだ、、、」

「うーん、それなら大きいぬいぐるみはポイント2倍にしましょっ! 」

「まあそれなら平等だね。」

「よぉし、頑張るぞー!!」



「よぉし!結果発表!!」

「まずは俺からね!!俺は小さいぬいぐるみ14個とったよ!!大きいのは無理だった!」

「僕は大きいぬいぐるみ6個、小さいのを2個とりました!」

「俺は大きいぬいぐるみ7個、、、かな。」

「えっと、つまり俺は14点! 」

「えっ!僕も14点!」

「、、、俺も14。」

「結果はみんな引き分けか〜」

「もう夜遅いですし、どうします? 」

「うーん、じゃあ夜ご飯食べて帰ろっか!」

「お腹、空いたな。」

「何食べる?」

「ラーメン」

「ラーメンかぁ」

「僕はお寿司がいいです!」

「うーん、じゃあ俺は牛丼!」

「じゃあフードコード行こっか。」

「はい!」/「うん! 」


急な癒し回

次回.嫉妬

殺人鬼の子でも桜のように舞い散れる

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