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第3話『ピヨピヨ共和国(旧・カザル市)』
カザル市。中央アジアの小国にある、山と湖に囲まれた静かな町。
……だったのは、去年までの話。
第18回地名バトルロワイヤルで、日本の4コマ漫画研究会に敗北し、
「カザル市」は**「ピヨピヨ共和国」**に改名される羽目になった。
由来は、敗北後に学生代表が歌った替え歌だった。
「カ〜ザルにピヨピヨ〜ひよこが5羽〜♪」
それから1年。町民はとうとう**“ひよこになること”**を受け入れた。
■登場人物(見た目とキャラ)
●ティムール・モフモフ(19)
元・柔道代表。今は全身ひよこの着ぐるみ(黄色)+後頭部にタオル。
見た目ゴツいが中身は繊細。「ピヨピヨで勝つって、ありだと思ったんすよ」
●ルージュ・ナヒリ(22)
メイク系インフルエンサー。ピンクのひよこ着ぐるみ+まつ毛エクステ+スパンコールまみれ。
ハイテンションで踊り出すと止まらない。「ピヨかわで世界征服♡」
●サリーム・爺(82)
町の長老。ひよこではなく、タカの着ぐるみ。理由は「ピヨピヨを食うから」。
「ピヨの魂は食物連鎖の中にあるんじゃ。ワシが証明する」
●マクドナルド・ヨハン(31)
元・軍人。オレンジのひよこ着ぐるみ+サングラス。動きがやたら機敏。
「ピヨピヨ……戦場に似てるな(遠い目)」
●バブー・キキ(12)
ピヨピヨ共和国公式マスコット。中の人は非公開。誰よりもキレのあるダンスを踊る。
背中に「初代ピヨ王」の刺繍あり。
今回の対戦相手は、スッパマン自治州(旧・酸州)。
みんな酸っぱいもの好きなため、酸っぱ顔が基本フォーム。
🎯競技:
『ひよこラップ・サバイバル』
ひよこ着ぐるみのまま、ラップバトルで相手を“精神的に撃破”せよ。
審査員は子どもたち(5〜10歳)20名。笑わせた方が勝ち。
最後に**「ピヨッ!」で締める**ことがルール。
ステージに並ぶ、もふもふしたピヨピヨ軍団と、全員すっぱい顔のスッパ軍団。
マイクが渡され、最初のラッパー:ルージュが叫ぶ。
「Yo!Yo! 酸っぱい顔して何見てんの!?
あたしのピヨで、みんなとろけるショ〜〜!! ピヨッ!」
子ども「きゃーーー♡」
次、爺が杖を持って出てくる。
「昔はワシも、すっぱいボンバー!
でも今は、ピヨに羽化じゃー! ピヨッ!」
子ども「おじいちゃーーん!!」
スッパマン側も健闘するが、ピヨピヨ側のバブー・キキが最後にマイクを奪い、
謎の高速ラップを決めた後、前方宙返り→ピヨのポーズで会場を総ナメに。
最終投票:
ピヨピヨ共和国:18票
スッパマン自治州:2票(←本人たち)
勝利が決まると、町民全員が着ぐるみで集まり、**ピヨピヨ国家(合唱Ver)**を斉唱。
ひよこダンスで締め、町の空を無数の風船が舞った。
町長が叫ぶ。
「ピヨピヨは!ピヨピヨのままでいくぞォーーー!!」
住民「「ピヨーーーーー!!!」」
✅次回予告タイトル:
第4話『わんわん都(旧・ランベール市)』
→ 犬になりきった市長が四つん這いで突撃!?地名のためなら何でも吠える!