テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第4話『わんわん都(旧・ランベール市)』
ランベール市。
欧州の古都、石畳と劇場と重厚なカフェ文化の町。
そんな誇り高い町が、第18回地名バトルロワイヤルで負けた。
対戦相手は、なぜか犬好きしかいない「ワンワン共和国」。
敗北後、ランベール市の名前は正式に——
**「わんわん都(みやこ)」**となった。
反発するかと思われたが、現市長が一言、笑顔でこう宣言した。
「……やるしかないな。吠える覚悟はできてる。」
■登場人物(見た目とキャラ)
●マリー・モフモフ市長(53)
赤いスーツの上に柴犬パーカーを着ている。耳はピンで立て、しっぽも揺れる。
常に四つん這いで移動。発言時も「ワン」を挟むのが癖。
「ワンワン都を守るワン!誇りを吠えるワン!」
●ジャン=ローレンス(34)
元・バレエダンサー。グレイハウンド風スーツに、脚はスラリ、尻尾も優雅。
動きが全て流麗で、犬っぽさにミュージカル魂を混ぜる変人。
「我が舞は、遠吠えの芸術さ!」
●チョッピ(12)
地元の少年。ジャックラッセルの着ぐるみを着たまま登校している。
誰よりも犬っぽい動きを身に付け、靴は肉球スリッパ。
「将来の夢は…わんこ系インフルエンサー!」
●ルドルフ(58)
元・騎士。**大型犬甲冑風スーツ(マスティフ)**に身を包み、牙のエンブレム入りの盾を持つ。
「私は番犬。町の名誉は、牙で守る。」
●ドロシー(29)
ペットトリマー。トイプードル風ドレスに、キラキラリボンと肉球ハンドバッグ。
口癖は「キュン死に注意」。
「負けたら名前“わんわんモフ町”にされるんで、ぜったい勝ち♡」
対戦相手:“ギャル国連邦”
代表は全員ギャル。ド派手なファッションで、「地味な国名禁止!」をスローガンに掲げている。
🎯競技:
『おすわりバトル耐久SHOW!』
1時間以内に一番「犬っぽく可愛くおすわり」できたチームの勝ち
途中で吠えたり動いたりすると減点
ラストに「待て→ヨシ→お手」を完璧に決めると加点される
判定は世界各国の老舗犬カフェ店員たち(オンライン)
本番開始!
全員、所定の位置に“おすわり”。
マリー市長は、手を前足のように折り、瞳を潤ませる「忠犬ポーズ」。
ローレンスはスピンからの静止、美しすぎてギャル国連邦がざわめく。
チョッピは観客の子犬と“本物同士の真剣勝負”に突入。
ドロシーは犬語(?)で「ワウ♡」と鳴き続ける。
ルドルフは一歩も動かず、威厳だけで「大型犬の王」を演じきった。
ラスト30秒。
「ヨシ!」の合図で——
マリー市長が感極まり、全力で**“回れワンワン”**(犬風のローリング)を披露。
観客が総立ちになり、SNSでトレンド入り。
最終判定:
わんわん都:9.5点
ギャル国連邦:4.2点(可愛いけど犬じゃない)
勝利インタビューで、マリー市長はにっこり言った。
「吠えてよかったワン……。この町は、もう“誇れるバカ”になれたワン!」
✅次回予告タイトル:
第5話『むにゃ県あまえ市(旧・天英市)』
→ バブみ全開!?赤ちゃんプレイ代表が全国民の“甘え心”に挑む!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!