テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
3件
不穏いいねぇ
わあ、第6話、めちゃくちゃ引き込まれました……! 「毎回」というリオラの失言と、それに対する主人公の「327回目」の記憶——もうその瞬間、ゾッとしました。グラスを倒すシーン、リオラの青ざめた顔が目に浮かぶようです。それにしても、謎の電話の「残り四日」って……もう先が気になって仕方ないです。ノートの警告も、リオラを守れの一文も、全部がじわじわ効いてくる。次話、楽しみにしていますね🌷
╴RIO ╴
その文字を見つめたまま、オレは動けなかった。
リオラ。
偶然だろうか。
同じ文字列なんていくらでもある。
だが。
胸騒ぎが止まらない。
写真を何度も拡大する。
画質は荒い。
顔も見えない。
それでも。
あの黒パーカーの人物がリオラに見えてしまう。
🐕 _ …… 考えすぎだろ 。
そう呟く。
だが声に自信はなかった。
翌日。
オレは直接会うことにした。
メッセージでは埒が明かない。
聞きたいことが多すぎる。
待ち合わせ場所は駅から少し離れたカフェ。
リオラが指定した場所だった。
到着すると、既にリオラは席についていた。
😈 _ おっそ 。
🐕 _ まだ五分だし ?
😈 _ 十分遅刻な ?
🐕 _ 盛るな 〜
軽口を叩きながら向かいに座る。
だが。
リオラの顔を見た瞬間。
違和感が走った。
疲れている。
目の下にうっすら隈がある。
まるで何日も眠れていないみたいだった。
🐕 _ 寝てないの ?
リオラが一瞬固まる。
そして笑った。
😈 _ お互い様やろ 。
🐕 _ まあ 、 笑
それは否定できない。
飲み物が運ばれてくる。
しばらく沈黙。
先に口を開いたのはオレだった。
🐕 _失踪事件のことなんだけどさ 。
リオラの手が止まる。
ほんの一瞬。
Mee
62
507
346
422
本当に一瞬だけ。
😈 _ 何 。
🐕 _ お前なんかオレに隠してない ?
ストレートに聞いた。
遠回しにしても意味がない。
リオラは黙る。
数秒。
いや。
十秒近く。
やがて小さく息を吐いた。
😈 _ 隠してへん 。
🐕 _ 嘘 。
即答だった。
リオラが目を見開く。
😈 _ なんでそう思うん ?
🐕 _ わかんない 。
オレは自分でも驚いた。
本当に根拠はない。
なのに。
分かる。
リオラが嘘をついていることだけは。
😈 _ …… 。
🐕 _ なあ 。
😈 _ 何 。
🐕 _ オレら前にもこんな話した ?
その瞬間だった。
ガシャン。
リオラのグラスが倒れた。
中の氷が机に散らばる。
店員が慌てて駆け寄る。
だが。
オレの目はリオラから離れなかった。
顔色が真っ青だった。
🐕 _ どうしたんだよ 。
😈 なんでもない 。
🐕 _ いや 、
😈 _ なんでもないってば 。
明らかにおかしい。
それなのに。
リオラは無理やり笑った。
そして。
ぽつりと呟く。
😈 _ 俺 、 その質問嫌いやわ 。
🐕 _ は ?
😈 _ 毎回するねんもん 、
オレの思考が止まった。
毎回。
今。
毎回と言ったか?
🐕 _ 何が 。
聞き返す。
だがリオラはハッとしたように顔を上げた。
😈 _ …… 今の忘れて 。
🐕 _ 無理でしょ 。
😈 _ 忘れろ 。
強い口調だった。
それ以上踏み込むなと言わんばかりに。
別れた後。
オレはひとりで歩いていた。
頭の中は混乱している。
毎回。
327回目。
夢。
ノート。
全部が少しずつ繋がり始めていた。
その時。
スマホが震えた。
知らない番号。
出るか迷ったが応答する。
🐕📞 もしもし 。
ノイズ。
ザーッという音。
そして。
男とも女とも分からない声。
¿¿📞 _ 見つけたか 。
🐕📞 _ 誰 ?
¿¿📞 _ まだ思い出してないんだな 。
心臓が跳ねる。
¿¿📞 _ 残り四日 。
ブツッ。
通話は切れた。
掛け直しても繋がらない。
履歴を見る。
非通知。
何も残っていない。
その夜。
黒いノートを開く。
新しい文字が増えていた。
╴接触したな ╴
オレの背筋が冷える。
ページをめくる。
次のページ。
そこには大きく。
赤い文字で。
╴絶対に一人で行動するな 。 ╴
さらにその下。
今までで一番乱れた筆跡で。
╴リオラを守れ 。 ╴
そして。
最後の一文。
╴今回は間に合う 。 ╴