ご飯を食べ終わり、2人で洗い物をした後にソファに戻る
不安な気持ちを隠すかのように体操座りのような格好で座るしょっぴーを眺める
「しょっぴー、聞きたいこととか、言いたいことある?」
「………どうしたらいいか、わかんない」
「そうだよね、じゃあ俺が聞いたり話したりしていい?」
「うん」
「たぶん、俺はしょっぴーに毎日のように好き好き言ってる頃でしょう?」
「うん、最近ちょっと落ち着いたけど」
「あ、じゃあもう1回怒った後だ?だからさっき…なるほどね」
「えっ!……あ、そうか、知ってて当然か」
「俺のこと好きなら、もっとちゃんと俺のこと見ろ!って言われたなぁ笑」
「だって……」
「大丈夫だよ、今の俺は全部知ってるから」
「うん…」
「あの頃にはしょっぴーも、もう好きでいてくれてたんでしょ」
「……………う、ん」
「ありがとね、自分のことしか見てない俺を見捨てないでいてくれて」
「……………めめのことはずっと大事だし、あんなに一途に好きになってくれたのは嬉しかった、から」
「うん」
「…でも……やっぱりちょっと、寂しくて、だから…つい……」
「うん、わかってるよ、ちゃんと。怒ってくれて良かったって思ってる」
「……そっか」
「安心した?練習戻ってきた時の反応は、それをちょっと気にしてたんでしょう?」
「…………3年後のめめは、そんなに、俺の気持ち分かるようになるの?」
「しょっぴーは、自分の気持ちを言葉にするのは苦手でしょう?」
「うん」
「でもね、付き合ってからの翔太くんは、何かある度に、それだけじゃなくて普段も、俺には頑張って伝えてくれるの。だから俺は感じることができるようになれた。……翔太くんのおかげだよ」
「……それは1番は、めめが、俺を知りたいと思ってくれてるからだ」
「やっぱり、しょっぴーは、優しいね」
「……そんなこと……っ///」
優しさに胸を打たれて、つい微笑むと、 しょっぴーは少し頬を染めて目を逸らす
「ねぇ、しょっぴー。すこし触れてもいい?」
「え?……えっと」
「聞いたと思うけど、俺もこの前記憶が飛んで、しょっぴーに触れて戻ってこれたから、試してみない?……途中でも言ってくれたらちゃんと止まるから」
「……何を言うの?」
「しょっぴーが思うことは素直に言って大丈夫。俺のことが、怖くなったら止まるし。でも、知らない自分が怖いとか恥ずかしいは、ちょっと頑張ってもらうかも」
「…………わかった」
「まずは、手握ってみよっか」
そう言ってしょっぴーに向かって左手を出す
体操座りのまま、一度ちらっと俺の目を見た後、また目を伏せて、そーっと手を重ねた
ゆっくりと握って、親指でしょっぴーの手の甲を擦る
「どう?怖くない?」
「うん、大丈夫」
「握り方変えようか」
手をずらして指と指を絡ませると、しょっぴーの耳が少し赤くなる
「しょっぴーの手は、指先まで肌がキレイで、柔らかくて、俺は大好きなんだ」
「っ!///」
立てた膝に顔を伏せてしまうが、真っ赤な耳は丸見えだ
「ハグしてもいい?」
「………イヤだったら、ちゃんと言うから、、いちいち、聞かないで……」
伏せたまま、震える声で返される
恥ずかしがり屋なのは今も変わらないけど、ここまであからさまなのは久々に見て、なんだか新鮮だ
「じゃあ、遠慮なく」
コメント
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焦ったい…。一生懸命書いてくれるのわかるけれど、早く先が読みたくなってしまう😇
