これはある日のこと。年に一度の行事、文化祭が行われていた。文化祭。この言葉を聞くと大抵の人は楽しいものだと思うだろう。しかし、私の通う学校、いや、私のクラスは文化祭=最悪の行事である。文化祭、開始早々反吐が出るようなことが起こる。思い出しただけで不快になる最悪な思い出だ。朝、少し遅めに投稿した私はあいつの存在がないことに気がついた。休みだったら嬉しいと思い友人のMちゃんAちゃんにこう言った。「あいつ今日休みかもよ。」しかし、Mちゃんはこう言った。「いや、あいついつも遅く登校してくるから分からないよ。」と。その直後、反吐が出るような声をして反吐が出るような姿をしたあいつが登校してきた。私はいつもと同じように舌打ちをして「来なくても良かったのに。」と、一言。友人も頷いている。しばらくするとあいつは気色の悪くて吐き気のする気持ち悪い人面魚を描き始めた。完成すると取り巻き達が「流石。」「上手いわ。」と、笑いながら賞賛していた。やはり、ゴミの感性はゴミにしか分からないらしい。私たち人間には理解できない。私はMちゃんとその吐き気のする人面魚を消した。するとどうだろう。またあいつは描き始めたではないか。なんなんだよ。ここからは地獄の攻防戦。しかし、あのデブゴリラに背の低い私と非力なMちゃんでは太刀打ちできるはずもなく、結局担任に消してもらった。入学式から今までで初めて担任に感謝した日だった。その吐き気のする魚は昼まで残っていた。あの魚を視界に入れながら母の作ってくれたとてもとても美味しいお弁当は食べたくない。だから消した。するとあのデブゴリラは、私とMちゃんに向かって脂肪まみれのブヨブヨの腹で体当たり。力士かよ。相撲は土俵の上でお願いします。まあ、相手するやつどこにもいないと思うけど。一部分消したら蹴られ、一部分消したら体当たりされた。Mちゃんが蹴られた時私は怒鳴った。「ふざけんなよ!!!バカが!!!」クラス全体がシーンと静まり返るもお構い無しに私は蹴った。AちゃんとMちゃんに止められ私は蹴るのをやめた。そして「下で食べてくる。」 舌打ちをして弁当と水筒を持って私は教室を出た。「Tさん?!」担任の声がしたが私は振り返らなかった。私が向かったのは女子更衣室である。トイレでも良いと思ったが不衛生なところでは食べたくなかったため女子更衣室に行きそこで弁当を食べた。数十分後。ガラガラガラと戸が開く音がした。ひょこっと顔を出したのは仲の良いSちゃんだった。EさんとAちゃんも一緒だった。私が出ていったあとの話を聞いたとき、弁当を食べる時間をけずってまで探してくれたことに申し訳なく感じた。あとからトイレに篭っていたMちゃんも来て5人で更衣室で弁当を食べた。弁当は美味しかった。
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