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子供の彼が求めるもの

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子供の彼が求めるもの

3 - 子供の彼が求めるもの 第3話

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2024年07月06日

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◤◢◤◢注意◤◢◤◢

この作品はnmnm、捏造小説です。

実在する方、キャラクターがいます。

ご本人様とは全くの無関係です。

晒し、荒らし、誹謗中傷はご遠慮下さい

苦手な方は自衛をお願いします。

もう一度言います。

この小説は捏造で、二次創作です。

ルールを守ってお読み下さい。


一瞬の嵐がすぎたようにあたりはシーンと静まり、全員がヴァンダーマーを見ていた。

「どういうことだ?ヴァンダーマー。」

先程まで口喧嘩をしていた成瀬が睨むように見つめた。

「どういうこと、というのは?」

ヴァンダーマーは顔を上げ、済ました顔で聞き返した。

「今のだよ。お前、子供いたのか?」

成瀬はヴァンダーマーをギロっと睨み聞き返す。

「いるわけないだろ。その前になぜここに子供がいる。」

ヴァンダーマーは冷ややかな目で彼を見ながら更に聞き返す。

「そんな事はどうでもいい!お前には、息子がいるのか!?」

そして成瀬もまた彼に聞き返す。

まるで誰かのセリフを借りると埒が明かない。

双方とも質問ばかりでそれは数分にわたって続いた。

周りの餡ブレラやMOZUの構成員はその様子を静かに黙って聞いたり、さっきの子供はなんだったかのかとコソコソ話す者もいた。

「ちくしょう!埒が明ねぇな!」

「それはこっちのセリフじゃい!」

痺れを切らしたのか成瀬が大きな声でそう叫びヴァンダーマーもくってかかる。

「じゃあ、簡単に言う。あれは歪みで退化したつぼ浦先輩だ。」

そう言えばさっき入って来たニトロが止めに入る

「カニ先輩。それは、極秘じゃ…」

オドオドとしながら言うが成瀬は気にしないかのように話を続ける。

周りにいた彼らはまたザワザワと騒ぎ出した。

「つぼ浦!?うっそだろ!」

「んなわけ!、あんなに天使なわけないだろ!」

「でも最近つぼ浦見てなかったし…」

餡ブレラもMOZUもザワザワと騒がしくなり

「じゃ、じゃあ、つぼ浦の言ってたパパって…」

この言葉で一斉に静まり返りヴァンダーマーを見る。

ヴァンダーマーはその目線に顔を逸らし、黙った。

「何とか言えよ!、つぼ浦さんはなあの姿になった時からずっと自分の父親を探してたんだよ!」

「ここにいるのも父親が戻って来るって説得したからだ!」

そう大きい声で言うがヴァンダーマーはどこか違うところを見ている。

「そ、そうですよ!いつも神子田先輩の白い髪を触っては嬉しそうにしたり、キャップのサングラス奪って神子田さんに付けさせようとしたり、今思えば全部父親である貴方に変装させようとしたからなんですよ!」

ニトロが後ろでもどもどとした口調で大きくそう放った。一息で言ったのかゼーゼーと呼吸をしながらしっかりとした目でヴァンダーマーを見ている。

その目線をチラッと見たヴァンダーマーだったがまた目を何処かへとそらす。

「ってめe(わしはあいつを捨てた。 」

「は?」

成瀬の怒りが沸点へと変えようとしていた所ヴァンダーマーは淡々と変わらぬ声で答えた。

それに成瀬、ニトロは勿論。捕らえられた人たちも目を丸くした。

「えっ、じゃあ、本当に…?」

ニトロは驚きのあまり開いた口が塞がっておらず

成瀬もまじかよ…っと聞いたのにも関わらず驚いた。

「だが、今はもう俺はあいつの親じゃない。」

ヴァンダーマーは牢屋に備え付けられた椅子に座りながら語る。

「?どういうことだ?」

成瀬はハテナを頭の上にでかでかと浮かべる

「そ、それは、貴方がつぼ浦先輩を捨てたから…?」

ニトロはもごもごと少し伺うようにつぶやく

それを聞いた成瀬はハッとしてヴァンダーマーを見る

「そういう事か…」

そう聞くとヴァンダーマーは何も答えない。

肯定なんだろう。

「でも、それがなんだ?」

少しの沈黙の後成瀬が鋭い声で言った。

「昔につぼ浦先輩を捨てたから今は親じゃないって? 

 ふざけんな!!

 今は親じゃなくてもあのガキのつぼ浦先輩はお前に捨てられる前の、まだお前が親だった時の子供だろ!?

だから、父親のお前を求めてたんだよ!

今は違うからでつぼ浦先輩を突き放すなよ!

つぼ浦先輩は今過去に戻ってんだよ!!

お前も過去のように振る舞えばいいだろ!

子供のためにそうすればいいだろ! 」

成瀬は一息で大きな声で叫んだ。牢屋にしん…と静かな静寂が訪れる。

「おい、ヴァンダーマー。」

成瀬はヴァンダーマーを呼ぶ。しかし、返答はなかった。

「おi((」

「あの子を捨てた理由は何故か。お前は知ってんのか?なんのためにあの子を捨てたと思う?」

成瀬に被せてヴァンダーマーは言った。

その声は寒気がするほどの殺気でその場にいた皆が冷や汗をかく。

それはMOZUのメンバーも同様で初めてのボスの殺気に身震いをする。

「な、なんなんだ…?」

殺気に押され声が詰まる。

「俺があいつを拾ったのはまだあいつが自分で立ったり喋ったりできない生後間もない時だった。

私は殺人を幾度となく起こしててな、その時偶然にも私は気分が良かった。

だから軽い気持ちであいつを拾ったんだ。」

まるで昔を懐かしむように目を細めるヴァンダーマーに牢屋の皆が彼を見て聞いていた。

「それはそれはすくすく育ったよ。俺とは真反対の。犯罪人の育てた子とは到底思えない程素直に…やはり長いこと一緒にいれば愛着が湧く。私もあいつの事を我が子のように感じてしまった。」

「でも、そんな感情。あってはならない。」

白い髪に隠れては姿を現す黒い瞳は揺れ、どこか儚く感じる。

「その感情はいつか自分を苦しめる。

 そんな奴を何人も見てきた……」

「だから、捨てた。捨てたのは11になるかならないかのところだ。

あの歳になっても私のことを慕ってくれて、愛してくれた。だが逆にそれは自分に弱点ができるようなものだ。殺しをやっている以上、あいつが狙われる事など幾度となくあるだろう。それにあいつだけはこっちに来て欲しくは無い…だから捨てた。」

話すことで何かが吹っ切れたのか顔を上げ、成瀬を見る。

「いつも思っていた。もし、俺じゃない善人の誰かがあいつの親だったら。あいつは捨てられることも、血が赤いことも知らずに普通に過ごせてたのではと…」

「だったら、いっそわしn((

「それは言い訳ってことでいいか?」

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コメント

3

ユーザー

やっぱガッキーさんなんですわ

ユーザー

やべぇ、最高

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