その夜久しぶりに翔太と会った。
🩷「今まで、ごめんっ」
💙「………」
会うなり、俺は翔太に頭を下げた。
知らない間に翔太を虐げることではなく、翔太に会うことが目的に変わっている。
このことをうまく説明できる自信はなかった。でも、居ても立っても居られない。一刻も早くこの気持ちを伝えたい。
俺は心変わりをしていた。
翔太が好きだ。
💙「阿部ちゃんに……あのこと言ったの?」
🩷「言ってない。絶対に言わない」
翔太が小首を傾げた。
俺の態度に困惑しているようだ。
💙「今日は何の用で俺を呼んだの?」
🩷「その……俺、翔太のことが好きになっちゃったみたいだ」
💙「え?」
🩷「こんなの変だなって思うけど。マジなんだ」
💙「俺は」
🩷「阿部ちゃんとは別れる。俺と付き合ってくれない?」
💙「帰る」
🩷「翔太!」
すんでのところで捕まえられず、翔太を止めることができなかった。
俺の告白は空振りに終わり、翔太もまもなくして阿部ちゃんに気持ちを伝え、あっさり玉砕したようだ。
翔太から告白されたことは、直接阿部ちゃんから聞いた。阿部ちゃんは俺に隠し事をしたくないと言って翔太の失恋をご丁寧にも俺に報告してくれたのだった。
俺の胸に芽生え始めていた翔太への想いも、これから時間をかけて忘れていくことに決めた。
それでも翔太を抱いた日々のことを思うと、俺の胸の奥が疼く。
翔太の想いも俺の想いも届かなかった日が少しずつ、過去になっていく。
おわり。
これで本当にこのシリーズは一旦終了とさせていただきます!
ありがとうございました!!!
コメント
7件
みんながみんなすれ違ってる…🥹
朝センごちっす! 行き場のないしょぴも、しょぴにハマるさっくんも、両方から振り回されてるのを知らない阿部ちゃんも、みんな良かったーーー! 好きよこういうの
いい感じに妄想が止まりませんが。 マジでこのノベル自体が長くなっちゃったので、今回で完結とします。 読んでくださった方、ありがとうございました。続編希望はコメント欄へ。 別ノベルとして、続けるかは考え中です。 そして、安定の朝からセンシティブ!!!🥺🥺🥺