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魔力のコントロールというあまりにも初歩的な内容の講義とハーシュ王子との約束がなす崩し的にされた後。今日の講義は午前中が歴史学、午後が剣術だ。そして歴史学の教室がある棟へ向かっているとメガネをかけた温厚そうな女性が話しかけてきた。

「ジョー・アルヴィアン?」

「その通りです。すみません、どなたですか?」

「ウィロウです。会計学や統計学の教師をしています。」

「明日統計学の講義がありますけど、その前になぜ俺のところに?」

「ファレル先生が興味を持った生徒って噂を聞きましてね。あの人かなりの…」

「変人?まあそうかもしれませんね。冷たいような感じはします。もっとも父上はあんな感じでもありましたから。では明日の講義楽しみにしてますね。それじゃあ、次の講義があるので行きますね。」


ファレル先生。何か興味を持っていそうな担当の先生。あの冷ややかな視線は心の内側を読まれているように感じることもある。そしてあの先生、少し訳ありかもね。興味が出てきた。少しアッシュに調査を依頼する必要もありそうだ。さて歴史学の講義はどんな感じだろう。アカデミーの講義のレベルは多分アッシュが組んだカリキュラムよりかなり劣っているような気がするからな。

『引きこもり侯爵子息』のダークサイド生活

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