コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
工事中の家、
誰もいない公園、
ガードレールに添えられた花。
「あっ、お供え物が増えてる…」
何も変わらない
学校まで遠いがいつも徒歩で通ってる
学校までの道は嫌という程覚えた
そこで変わった所は、私の家の横のアパートの1部屋が空いたことぐらいだ
それ以外変わっていない
私がそう考えていると足元から声がした
「にゃー」
猫だ。
黒猫だがお腹あたりが渦のような模様をしている
触りたいが母親がネコアレルギーな為、今は我慢だ
いつか大きくなったら猫を沢山買うのが私たちの夢だった
「あっ!遅刻しちゃう!」
私は慌てて学校に向かった
ギリギリ間に合った
私は息を整えながら椅子に座った
机の横にカバンをかけ、1限の準備をした
学校も変わらない
「おはよー!」
前の席の子が笑顔で私の方にやって来た
「おはよ」
「今日、遅かったね。どうしたの?」
首を傾げ、尋ねてきた
「猫を見てたら遅くなっちゃった!」
私は笑いながら話した
「何それーwかわいー!!」
私は可愛いと言われ少し照れてしまった
「おーい、お前ら席に着けー」
先生が入ってきた
さっきまで賑やかだった教室が今ではエアコンの音しか聞こえない
この先生の名前は筋肉バカ。略してバカ
皆そう呼んでいる。理由は考え方が古臭いし筋肉の自慢しかしないからだとか
まぁ、別にそう言うことには興味は無い
誰がどんな名前だろうと。
今日も一日が始まる