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記憶をなくした少女
桐ヶ谷 未来(kirigaya mirai)
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深い闇の中を生きている少年
堂本 亜季(doumoto aki)
「大きくなったら僕と結婚しようね」
「未来のこと絶対に守るから」
目が覚めると知らない天井だった。
「未来…目が覚めたか!」
私の知らない人がそう言うとみんなはいっせいに私を見た
「目が覚めたんすね!!」
「ここがどこだか分かりやすか?」
誰なんだろう…この人たち
「お前らそんなに大きい声出すな」
私もなにか喋らないとな…
『あの…ここってどこですか?』
「ここは堂本総合病院だ。未来が誰かに突き飛ばされて階段から落ちたそうだ。」
そう言うとその人は固い拳を壁にぶつけた。
周りの人ビビってるじゃん…なんなのこの人…
「思い出したか?誰に突き飛ばされた…!」
『すみません…。まずあなたのお名前を聞いてもいいですか?』
「は?」
そう言うと彼は目を見開き後ずさりした。
「嘘…だろ、」
『ホントみたいです。』
どうやら私は記憶喪失らしい。
「俺の名前は堂本亜季こいつらは俺の部下」
「石本虎雄っす!」
その人はいしもとこうがと言うらしい。
「俺は堂本千冬っす!」
堂本…
『あなた達は兄弟なの?』
「まぁ、そうゆう感じだな…。」
「俺のことは亜季ってよべ、敬語も要らん」
「俺の事も虎雄でいいっすよ!」
「俺も千冬で」
この3人からは嫌な感じがしない。
それに助けてくれたんだ、
『亜季、虎雄、千冬助けてくれてありがとう。
これからよろしくね』
そう言うと3人は顔を隠して「反則だろ…。」って言っていた。 なんのことだろう…
「とりあえず未来が記憶喪失になったんなら話さないといけないことが山ほどあるな。ゆっくり話すから無理すんなよ」
『う、うん。ありがとう』
そして、私はこの人達が郷城会の総長とその部下達だと知った。
記憶がなくなる前は私は郷城会の姫だったらしい。
姫ってなんなの…
「姫って言うのは郷城会が死んでも守る存在だ」
私が疑問に思っていると察したように亜季が教えてくれる。
『私はそんな存在だったんですね。』
するとすごい眠気に襲われた。
「そうだ。だから未来を守ってやりたかったんだが…
…って未来!大丈夫か?」
『ごめん。ちょっと眠気が…』
「寝るといいまた起きたら話の続きをしよう」
『うん。ありがとう』
その後すぐに闇の中に意識が飛んだ。