いつもの部室。
いつもと同じ時が流れている。
だけど、いつもと違うことがひとつあった
サブローくん、来ないっすね
いつも同じ時間帯に、サブローは何かしら話題を持ってきて邪魔をしに来る。
だが、今日はそれがなかった。
今日教授に呼ばれてたっすけど…そんなに遅れるっすかね?
最後の授業終わり、一緒の授業を行っていたサブローは教授に「頼み事がある」と言われ連れていかれたのを覚えている。
「ちょっと様子見に行くっすか」
これは決して心配しているからではない。
少し気になっただけだ。
長い廊下を各サークルの笑い声や喋り声などを聴きながら歩いていた。
「やっ、やめてくださ…」
だけど、一つだけ変な声が聞こえた。
その声の正体を暴くために、ドアに耳をぺたっとくっつけて盗み聞きを行った。
「はぁ…はぁ…前から思っていたが、君本当に可愛いなぁ…♡」
「やめっ、やめろ!!」
聞き覚えのある男の教授の声と、生徒の声。
「今から先生と気持ちいことしよ…?」
「サブローくん…♡」
「!!」
彼の名前を聞いた瞬間、ハックは咄嗟にドアを開けて教授を止めた。
「ハック……」
「教授…最低っす」
録音されたデータを見せてそう脅した。
「な、何でこいつのために構うんだ!!」
「こいつは厨二病で友達も少ないから狙いやすいと思ったのに…」
「俺のだからっすよ。失せろ」
そう教授の耳元で言った。
「この事はちゃんと報告させてもらうっすから」
録音されたデータを見せて脅すと、教授は慌てたように服を着て教室を出ていった。
「サブローくん大丈夫っすか!?」
「ハック……」
ハックがサブローに声をかけると、唖然としていたままだった。
それも無惨な姿で。上の服が半分脱がされていておそらくもう少しでズボンを脱がされそうになったのだろう。
ハックは何も言わないまま服を着させた。
サブローはまださっきのことがあって震えたままだった。
「なんで…」
「いつもしつこく付きまとってくるくせに、今日は全然来ないから何かあったのかって」
「うっ…ハックゥ〜〜!!!」
ハックの優しさに心を撃たれたのか、理性を取り戻し泣きながらハックに抱きついた。
「わぁっ!!」
その衝撃で2人は倒れてしまった。だがサブローはずっと抱きついて泣きじゃくっていた。
「怖かったぁ……っ」
「…子供みたいっすね」
起き上がり、ハックは泣きじゃくっているサブローの頭を優しく撫でてあげた。
するとサブローは少し安心したように泣き止んだ。
「……心配、したんすから」
小声で言うが、聞き取れていなかった。
「何かあったら俺に頼ってくださいっす」
「俺がいつでも駆けつけるっすから」
ニコッと笑いかけながら言うと、サブローは耳を赤くして「うん」と返事をした。
翌日。
「ハック助けてくれ!!」
「どうしたんすか?」
部室のドアを開けてハックに助けを求める。
「タブーに殺されそうなんだ!!」
「プリン食べたんすか」
「助けてくれ!」
「嫌っすよ」
ハックは即答で答えた。
「昨日駆けつけるって言ってただろ!!」
「これとそれとは話が別っすよ」
ノートパソコンを開いてキーボードをカタカタと打ち始めた。
「ギャパパ…やっと見つけたぞ」
「ひぃっ!!」
「お前の邪眼くり抜いてやるよ!」
チェンソーの音を響きながらサブローに近づいていく
「oh!ジーラフ!!」
するとハックは少し微笑んだ。
コメント
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教授にはタブーの拷問ツアーへご招待!!!!
あ"ぁぁぁ"ぁぁぁ!! 教授がそのままヤってたら良かったn(((