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ライブツアー最終日。
楽屋は、汗と達成感と、少しの寂しさで満ちていた。
「お疲れー!」
「打ち上げ何食う?」
7人がわちゃわちゃしている中、
💙はずっと黙っていた。
ツンデレで有名。
素直じゃない。
照れ隠しにすぐ毒を吐く。
でも今は、珍しく静かだった。
視線の先には――
❤️。
エレガントで、立ち姿も仕草も綺麗。
なのに、たまに見せる無防備な笑顔が可愛い。
💙は、深く息を吸った。
「……ちょっと、いい?」
7人が一斉に振り向く。
「なに急に改まって」
「怖いんだけど」
💙は、舌打ちしそうになるのを堪えた。
「うるさい。黙って聞け」
空気が変わる。
❤️が首をかしげる。
「どうしたの?」
その声だけで、心臓が跳ねる。
(逃げるな、俺)
💙は一歩前に出た。
❤️の前に立つ。
メンバー7人、がっつり観客状態。
「……俺さ」
喉が乾く。
「涼太のこと、ずっと好き」
静寂。
「は?」
誰かが素で声を出す。
❤️の目が丸くなる。
💙は顔が真っ赤。
でも止まらない。
「最初はムカついてた」
「なんでも優雅で、余裕あって」
「俺が突っかかっても、全部受け止めて」
声が震える。
「でもさ、ステージ裏で緊張してるとこも知ってる」
「甘いもの食べてるときの顔も」
「夜中に一人で練習してるのも」
7人が静まり返る。
💙は真っ直ぐ見た。
「可愛いって思った」
楽屋が爆発する。
「言ったーーー!!!」
「ツンデレ落ちたーーー!!」
「うるさい!!」
💙が怒鳴るけど、もう止まらない。
「俺、お前が誰かと噂になるたびイライラしてた」
「笑ってるくせに、内心ぐちゃぐちゃだった」
「もう誤魔化すのやめる」
一歩近づく。
「俺と付き合ってください。」
真っ直ぐ。
逃げない目。
❤️は、しばらく何も言わなかった。
ゆっくり瞬きをして、
そして小さく笑う。
「……やっと言った」
💙の心臓が止まりかける。
「俺、ずっと待ってた」
「は?」
❤️は一歩近づく。
エレガントな微笑み。
「バレバレだったよ」
「ツンツンしてるくせに、俺のことばっか見てるし」
7人がニヤニヤ。
💙が赤くなる。
「うるさい…」
❤️が、ふっと柔らかく笑う。
「俺も好きだよ」
空気が一瞬で甘くなる。
「強がってるとこも」
「不器用なとこも」
「俺のことになると余裕なくなるとこも」
💙の目が揺れる。
「俺でいいのかよ」
❤️は即答。
「いいに決まってる」
少し背伸びして、💙の胸元を掴む。
「俺、ツンデレ専用だから」
楽屋、悲鳴。
「尊い!!!!」
「ライブより熱い!!」
「付き合え付き合え!」
💙は観念したみたいにため息をつく。
でも、そっと❤️の手を握った。
「離すなよ」
❤️は笑う。
「そっちこそ」
7人が拍手する。
「やっとくっついた!」
「今日一の名場面!」
「公式爆誕!」
💙は顔を逸らしながらも、指は絡めたまま。
❤️は堂々としている。
エレガントに、でも幸せそうに。
「これからも隣でいい?」
❤️が聞く。
💙は小さく笑う。
「最初から、そのつもり」
そして7人の前で、
初めて、
隠さずに並んだ。
ツンデレの本気と、
エレガントな愛。
その日、楽屋が一番熱かった。