テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ツアー最終公演。
満員の会場。
揺れるペンライトの海。
💙と❤️は、昨日あの楽屋で正式に想いを伝え合ったばかり。
けれど――
“仕事は仕事”
そのはずだった。
「今日は本当にありがとう🌹」
❤️がマイクを持つ。
エレガントな立ち姿。
笑顔は完璧。
歓声が爆発する。
「きゃーーー!!」
隣で💙は腕を組みながら少し離れて立つ。
(近づきすぎるな)
自分に言い聞かせる。
すると突然、💚が割り込んできた。
「ねえねえ!今日の💙、なんか機嫌よくない?」
会場ざわめく。
💙が即座に睨む。
「うるさい」
❤️がくすっと笑う。
その笑いに、ファンが悲鳴。
💚はニヤニヤ。
「だってさ、さっきから❤️のことめっちゃ見てるじゃん?」
会場:
「えーーーー!?!?!」
歓声。
💙が焦る。
「見てねぇよ!」
その瞬間。
❤️が自然な動きで、💙の袖をちょっとだけ引っ張る。
ほんの一瞬。
でもスクリーンに抜かれる。
会場、絶叫。
「きゃあああああ!!!」
💙、固まる。
❤️は涼しい顔。
タメ口でぼそっと。
「動揺しすぎ」
💙が小声で返す。
「お前が引っ張るからだろ…」
その距離、近い。
💚が大興奮。
「ちょっと待って!?距離近くない!?!?!」
他のメンバーもざわつく。
「昨日なんかあった?」
「怪しい怪しい」
❤️がさらっと言う。
「別に?」
でもそのとき。
💙がマイクを持ち替えようとして、
❤️の手に触れる。
指が、絡む。
一瞬だけ。
でも確実に。
スクリーン、ドアップ。
会場、崩壊。
「ぎゃああああああ!!!」
「今の見た!?」
「繋いだ!!?」
💙が真っ赤。
「事故だ!」
❤️が余裕の笑み。
「事故じゃないでしょ」
さらっと。
会場、悲鳴第二波。
💚はもう限界。
「俺さ!!!!💙❤️担なんだけど!!!!」
メンバー爆笑。
「公言すな!」
「公式オタク!」
💚はマイク握りしめる。
「さっきリハでも目合わせすぎだったし!」
💙が慌てる。
「言うな!!」
❤️は肩をすくめる。
「だって嬉しかったし」
ファン、歓声しか出ない。
ブーイングゼロ。
悲鳴と笑いと拍手だけ。
💙は観念して、小さくため息。
そして、ほんの一瞬だけ。
❤️の腰に手を添える。
守るみたいに。
会場が揺れる。
❤️が小さく言う。
「ステージだよ?」
💙は低く返す。
「知ってる」
でも手は離さない。
💚が涙目で叫ぶ。
「尊い!!!!」
他メンバーももう止めない。
「好きにしろー!」
「幸せならOK!」
最後の曲前。
❤️がマイクを握る。
「これからも9人で進むから」
💙が続ける。
「俺ら、変わらない」
そして、小さく。
❤️だけに聞こえる声。
「隣、離れんなよ」
❤️は笑う。
「最初から離れないって言ってる」
曲が始まる。
照明が落ちる。
暗闇の中、
ほんの一瞬だけ。
二人の指が、ちゃんと絡んだ。
歓声は止まらない。
匂わせどころか、ほぼ確信。
でもファンは笑っている。
祝福の声ばかり。
その中心で、
一番幸せそうに叫んでいるのは――
💚だった。