テラーノベル
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「ふぁぁぁ……」
とある日の平日の夜。
「…さて、もう寝よっかな。」
「あぁ~……悠くんの番号教えてもらって幸s
部屋一面に黒い霧がこびりつく。血ではないが、生々しい霧が。
女は、爆散していた。
跡形もない……訳ではなく、まるで「誰かが気づく」ように、そこにいたという違和感だけ残して。
そして……
そこには、われわれ人間からすれば「異形」でしかない、怪物がいた。
「……つ~~~~る~~~~つ~~~~~~る~~~~!!!!」
「オブェッ…」
今日も一人の男が俺の腹に思いっきり飛び込んできた…というか、頭突きロケットをかましてきた。
よりによって2時間目の体育っていう、最も微妙な時間帯で、その後2時間授業があるという最悪の状況で、何処からそんな体力が湧き出ているのか、と聞きたいところ…。
「今日の柊くんはもう閉店しましたで……ほんま元気有り余っとるな…」
「じゃぁシャッター開けさせてもらいま~す。」
「キャッ!?どこ触ってんねん変態!!」
かくいう俺も、周りから見れば体力が有り余って、友達に絡んでいるように見えるかもしれへんけど…実際の所、全然そんなことはない。
あくまでこれは「誰がどう見たか」によるものやねんな。
俺は柊 つるね。似非関西弁をこよなく愛する、冴えない平凡な高校二年生…と、一般的な作品なら言うと思うやん?
残念ながら、俺はそんな読者の皆さんが思うほど自己評価は低くないねんな。
俺は自分で顔面は中々良い方だと思っとるし、定期テストでは毎回80点以上を取っているんや…
俺は、「平凡」じゃない。平凡よりずっとできとる高校生やねん。
しかし、欠点があって…
「一切モテない…」
「会話じゃない文章を読むんやない。」
そう、俺は一切モテへんねん……おおっと、そこんじょそこらの実はモテてる主人公と同じにしてもらっちゃ困るで。
俺は決して都合のいい所で難聴になったり、赤くなってるのを見逃したりはせぇへん。そして、周りに女の子ばっかりなのに違和感を感じないような鈍感男でもあらへん…。
俺は、本気でモテないんや。証拠はあらへんけど。
……昼休みの時間をどう使うかは、人によると思うねん。
本を読むのもよし、職員室に呼び出されるのも良し。身体を動かすのも良し、「休み」やから何しても良いとは思うねん。
思うねんけど……
…それって、あくまで法律の範囲内でやねんな…。
「ひ、ッ、ぎゃぁぁぁぁ!!!」
「押下!!押下!!!助けてくれぇぇぇ!!!」
せめて心の中では平静を装って何か言っておかないとおかしくなりそうやねん。
でも、外側はそうはいかない。
俺も現在、友達の押下 妨(おうか さまたげ)に必死に助けを求めてる。
凄いメタリック感があるバケモノと、湿度が高そうなバケモノが戦っている中に、…飛び込むべきか?
此処で逃げるのが「普通」の高校生主人公……
逃げた先で力を得るのが「普通」の主人公…
そしてその後世界の闇に巻き込まれるのが「普通」の主人公……
「…『普通』でいるのはごめんやねんなぁぁぁぁぁッッッ!!!」
すさまじい轟音が鳴り響いた。
…俺の半身は、削り取られ、傷の断面が炭化して、血も噴出さない状況で、倒れていた。
…………何も言えへんな。
…なんで、そう「分かった」のかが分からず、俺は激痛と、自分の悲鳴を最後に、意識が途切れた……。
「………これは酷いな…。」
「まさか学校が快楽の対象にされるなんて……ッ!?おい!!被害を喰らった生徒が居るぞ!!」
「……これは……。…いや、直ぐに治療する。いや、『接続』する。」
『おッ、おい!!!何だお前ら!!!何なんだよ!!!』
「…人間、というべきか。」
『人間ッ…。ふふッ、ははッ……人間だぁ!?』
「いや…正確に言えば……
……半、人間だ。身体がな。」
《signal Driver!!》
『は…?』
「決していいもんじゃない…でも、」
「こうやって、ヒーローに成れてんのは、最高に気持ちいい…。」
《INITIAL KEY ON》
「良いか?俺たちは『仮面ライダー』。」
「俺たちにとって悪の、お前らを倒すための、正義だ。」
《SCANNING》
「変身!!」
《LINING UP!》
《START JUSTICE TIME!! SIGNAL……!》
「一応、覚えてもらえるように名乗っておこう。」
「俺は仮面ライダーシグナル。幾杉 恵太郎だ。60秒しないうちに忘れさせてやるがな。」
……なんやねん、これ…。
主人公が1話で助けられるって…。
どんな展開やねん…。
#物語
コメント
1件
私の描いていた柊くん像で嬉しいよ、ありがとう! ユキイイアアヘンシンホシイナ…ワガママデゴメンネ……