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そして暑い夏が過ぎ、すっかり寒くなった冬の日。もうすぐクラス替え。そこで私はあることに悩んでいた。
(私が彩希が好きだってこと、そろそろみんなに言ったほうがいいのかな…?)
そう。カミングアウトのことだ。言いたいという気持ちはあるのだが、やはり同性ということでなかなか勇気が出ない。
(こうなったら…!)
そして帰り道。みんなで歩いて帰ってる中、霧春だけを後ろに呼び出した。
「ちょっと相談があるんだけど…」
私の中では霧春が一番こういうことに理解があると思ったのだ。そしてすべて正直に話した。
霧春「まじか…。はやく話してくれれば良かったのに」
案外すんなりと受け入れてくれた。だが霧春もみんなが理解しがたいと思ったのか、これ以上ほかの人に話さない方がいいと言ってきた。だが
龍介「なーに二人で話してんだよ。恋バナか?」
霧春との会話に龍介が入ってきた。龍介は彩希と同様、成績が学年上位でいつも彩希とテストで勝負をしている。
「いや龍介には関係ないじゃん。それに龍介はこういうの分かんないと思うから」
霧春「そうだ。俺にしか理解ができないことでな」
龍介にそう話すと、いったん考え込んでにやりと笑って
龍介「ははーん…。分かったぞ」
と言ってきた。そして耳打ちで
龍介「同性愛か?」
と言ってきて私は心臓が飛び出そうになった。
「な、なんで…!」
龍介「いや霧春ぐらいにしか理解ができなくて、他の人に言いにくい事ってそれぐらいかなぁって」
流石は学年上位の秀才だ。頭が良いだけでなく、人を見る目もすごい。感心していると騒ぎを聞いて男子たちが集まってきた。
蓮「なぁなぁ、何話してんだよー」
陽人「俺にも聞かせろー!」
こうなったらここにいる男子には言っておこうと思い、話した。
陽人「なんだよ。そんなことか」
縁介「あれだけ毎日かわいいって言ってたら、そんなこと言われてもあんま驚かないんだけどぉ」
泣きそうになった。あれだけカミングアウトしたらなんて言われるのか怖がってた自分がバカに思えてきた。みんなちゃんと受け入れてくれて、それに普通に接してくれている。この人たちが友達で本当に良かった。