感動短編詰め

僕ぬうたっていうの

ご飯はあんまり食べられないの

お腹が空いても食べられないの

３日も帰ってこないこともあったな

今日も遅いな

早く帰ってきてほしいのに

お腹が空いたな

寒いな

温かいものが食べたいな

昔みたいに散歩したりしたいな

おもちゃもいいな

いつ帰ってくるかな

［ただいま］

おかえりっ！まってたよ！ご飯食べたい!

［どいて。疲れてるの］

ごめん、

今日もご飯少ないな

もっと食べたいな

ある日久しぶりに散歩に行った

嬉しいな

前みたいに戻れたのかな？

あっ！あっち楽しそうだな

［こっち］

そうだね。ごめんね

沢山歩いたら変な所に着いたよ

ここはどこ？

聞いても君は知らない人に預けて帰っていく

まって。僕も帰るよ

まって。まってよ

そう言ってもこの人は話してくれない

無理やり変な部屋に入れられた

沢山の仲間がいた

みんな痩せ干せていたりした

みんな帰りたがってる

お腹をすかせてる

泣き叫んでる

しばらくすると壁がコチラに迫ってきた

みんな逃げた

押しつぶされちゃう

逃げなきゃ

みんな一心不乱で逃げた

逃げた先はまた部屋だった

戻ろうとしたけど壁が入り口を塞いでいた

少しするとへんなガスがでてきた

みんな次々と倒れていった

助けて

怖いよ

みんなそう言って倒れていった

僕も意識が遠のいていく

まだ遊び足りないよ

まだお腹が空いてるよ

まだお散歩していたいよ

まだ君といたいよ

まだしにたくないよ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

殺処分 ［僕犬］

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣