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皐月side
何か…腹重い……しかも何か…動いてる…?
重たい瞼を開けると……
チハル「…むぅ。」
皐月『…あぇ?チハルぅ?…おはよぉ。』
俺の腹ふみふみしてんのか……可愛いなぁ…。
そういえば梅宮は?
隣を見ても姿がない…。
学校……じゃあないよな、確か今日土曜日だったよな…?
チハルを抱っこしてまた横になる…。
チハルからはまた寝るのか?起きないのか?と顔をされるが俺は猫吸いをしたいッ!!
皐月『(スーッ)これがネットで聞いた猫吸いッ!めっちゃストレス緩和される〜!』
チハル(…もう好きにしてくれ。)
俺が散々チハルと戯れてると…。
梅宮「お!やっと起きたなぁ寝坊助さん、飯出来てるぞ!」
梅宮が扉を開けてから良い匂いがする。
皐月『え、朝メシ作ってくれたのか?』
梅宮「もう朝メシじゃねぇけどな!口に合えばいいんだが…。」
皐月『こんだけいい匂いがしてんだ!美味いに決まってんだろ!なぁチハル!』
チハル「…ぶむ。」
梅宮「えぇ~、な、何か期待値スゴすぎて出したくねぇんだけど…。」
皐月『いや!食べたいッ!せっかく作ってくれたんだ!食べなきゃ悪いだろ!!』
梅宮「ううん、分かったよッ!」
それからリビングに向かえば美味しそうな豚汁と焼鮭にひじきと厚揚げの煮物…。
こんなん美味しいに決まってんじゃん!!?
皐月『梅宮…良い旦那さんになれるなぁ!』
梅宮「そ、そうかぁ?設楽さんが作ってるのを見よう見まねしてみたんだ…。味はちょっと自信ねぇけど…。」
皐月『美味しいよ、とっても。芯が暖まるよ…。』
俺がそう呟くと梅宮は背を向いてしまった。
皐月『??どうした?何か俺変なこと言ったか?』
梅宮「違う違うッ……、その、アレだ……。好きな奴に褒められたら……嬉しいし…。」
皐月『あー、成程…。なぁなぁその顔見せてくれよ〜。』
梅宮「ちょっ!辞めろって!」
皐月『辞めなーい!梅宮の照れ顔見れんの中々ねぇし!ほらほらほら〜!』
ガバッと梅宮が隠してた手を退けると…。
皐月『…ッ!ご、ごめん!!調子乗った!!ちょっと!外の空気!吸ってくる!』
梅宮「…お、おぅ。」
あ、あんな顔の梅宮初めて見た……。
くっそ、この胸の高鳴りなんだよ…、ってかあ、あんな表情はダメだろ!!死人出るぞ!?
ってか男の俺が何でこんなに恥ずかしがってるんだ…?