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今回は久々に感動物語です〜!
曲パロっぽいかも知れません…!!
🎲様 黒桃
女体化 有
午後20時30分
彼女は俺の家を出てゆっくり歩き出す。
黒「……なぁっ、!」
足を止めた彼女に俺は伝えたい言葉があったはずなのに
それを言えずに『なんでもない。』と続けてしまう。
伝えた言葉に返答は無い。
そんな所も彼女らしいな、と思いながら
心の隅に寂しさが積み重なっていく。
駅のホームで最終便に乗る彼女。
彼女の前で泣くなんてことは俺には出来そうもなく
涙を堪えて言いたいはずの言葉を押し殺した。
帰宅し、今までの思い出を振り返る。
あの日はとても暑く、近所が賑わう日だった。
夏祭り。
祭りだって終わってしまえば変わらない日が繰り返されるだけなのに
その日俺が見た彼女はいつもより色っぽく見えて、
再度惚れ直して見詰め続けていた。
時間は俺を置いていくことなく進んでいく
帰り際、俺は聞く
黒「帰り道…暗いけど1人で大丈夫か、?」
桃「何歳だと思ってんの、!笑」
「大丈夫だよ、1人でもなんとかなる、!笑」
そう言って歩み始める彼女。
街灯に照らされて彼女の影ができる。
共に進んでいく彼女を見て
また一人ぼっちだ、と心の中で呟いた。
あの日も言いたかったはずの言葉を隠した。
昔からあまり自分の考えを出せなかった俺に
今がチャンスだと言われているような気がしていた。
そうして涙を流しながら伝えたのは
「行かないで」この5文字。
口の動きでわかったのだろう、彼女は待ち望んでいたのか、
電車の中で同じように涙を流した姿が見えた気がした。
うーん……この……
難しいですね、曲パロって、……