コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
またしてもフブキは、自分の部屋にいた
フブキはバッと起き上がる
フブキ「なんで…なんで教室に…!!」
フブキは憂鬱そうに今やっていることを見ていた
今、フブキのクラスは体育。
しかもバトンリレー。
フブキ「(こんな時に限って体育…?)」
フブキは前を確認する
フブキ「(前方視界良好。ウンチ無し!…よし!)」
ウンチが無いのを確かめると、バトンを受け取り、走る
フブキが走ってる後ろに何者かの付いてきている足音が…
「ワンッ」
フブキ「え」
フブキは後ろを振り向く
フブキ「(犬ぅぅぅぅう!?!?)」
そう、何故か犬が走っていたのだ
しかも毎回フブキが踏んでるウンチの主。
フブキは追いつかれないように速度を上げるが、それでも犬の方が速い
あっという間に追い越され、フブキの目の前でウンチを出す
フブキは咄嗟に持ってるバトンをウンチに向かってぶん投げた
バトンはウンチに命中し、ポーン、とどこかへ飛んで行った
フブキ「よし!」
フブキ「(さらば!私の天敵!)」
フブキは飛んで行ったウンチに背を向け、カッコつけた←
~その頃のウンチ~
飛んで行ったウンチは道路を走っているトラックの上を転がり、
工事現場のマンホールが開いた衝撃でまた飛んでいき、
歩いているおばさんのカバンに入り込む。
そしてそのウンチが入ったカバンを怪しい男が引っ手繰った
~その頃のフブキ~
「よ~し、次は走り幅跳びだ!」
走り幅跳びで順番待ちしていた
~また戻るよ~
「ひったくりよ~っ!!」
引っ手繰りにあったおばさんの叫び声を聞き、どこにいたのかラグビー選手3人が
「「「なにぃ!?許さん!!」」」
といい、ひったくりに飛び掛かった
ひったくりが転んだ衝撃でカバンが宙に放り出され、またしてもウンチが飛んでいく
「次!姫川!」
走り幅跳びでは、フブキの番となっていた
フブキは砂場に向かって走っていく
フブキがばっ、と飛んだところで真横からウンチが…
フブキ「え」
フブキは止まろうと必死になって手足をバタバタと動かす
だが、重力に逆らうことが出来るはずがなく、そのまま…
ぐしゃり
フブキ「ぶにゅってなったぁぁぁぁぁあッ!!!」
ボーン ボーン____
そしてまたしたもフブキは自分の部屋に…
フブキ「~~っ!!戻ってくるか普通ぅぅぅッ!!」
フブキは怒り任せにシーツをビリィ!と破いた
それからというものの、跳び箱でウンチを踏んだり、初めと同じように足で踏んだり、
頭の上でウンチをされたり(!?)と、何回も何回もウンチを踏むという運命を繰り返した
そして…
フブキ「た…助けて…」
メンタルがぼろ雑巾と化してしまったフブキは遂に、アゲハ達に助けを求めた
アゲハ「~~ッ!フブキちゃぁぁぁんっ!
ゴメンね、イヤだったよね、つらかったよね、よく我慢したねぇ!偉いよぉ~~っ!」
アゲハも我慢の限界だったのか、ぼろぼろと涙を流しながらフブキに抱き着いた
~食堂~
マタロウ「アゲハさん、大丈夫?」
コマ「ほら、目が腫れちゃうよ」
コマはハンカチでアゲハの目元を優しく拭う
アゲハ「…ありがと、コマ君…」
アゲハはコマに弱々しく微笑む
コマ「(そういう顔も可愛いなんて…アゲハちゃんって本当に狡い…///)」
マタロウ「それにしても、犬のウンチを踏んだら時間が戻るって…」
ジンペイ「なんだそりゃ?」
フブキ「ほんとなの!ずっと同じ時間を繰り返してて…」
コマ「まさかそんなあ」
フブキの言葉を聞いてコマとマタロウは苦笑いする
確かに、こんな非科学的な話、普通なら信じないだろう
フブキ「どうしたら信じてくれるの?」
その時、マタロウが卵を割ろうとする
アゲハ「あ、マタロウ君、その卵双子だよ…」
マタロウ「え?あ、本当だ!」
フブキ「あとジンペイ君のそのパン、エビマヨ春雨餃子パンだから!」
フブキの言う通り、中身を見てみると…
ジンペイ「おお!当たってる!」
アゲハ「それとコマ君、今日占いで1位だったんでしょ?」
コマ「え!?なんでわかるの!?」
コマは信じられないというような顔をする
フブキ「だから!もう何回も何回も繰り返してるの!
現にアゲハだってこんなになっちゃってるのよ!?」
フブキはアゲハを見ながらそう言う
マタロウ「!それってもしかして、タイムリープの事?」
フブキ「多分、そうだと思う。だよね?アゲハ」
アゲハ「うん…」
マタロウ「キタ―――ッ!!」←SFも割と好き
マタロウは興奮して叫ぶ
ジンペイ「おいなんだよ、その大ブリーフって」
マタロウ「タイムリープ。何かのきっかけで過去に戻って、同じ時間を何度も
繰り返したりする、SFの定番のやつだよ」
ジンペイ「ほぉ~」
マタロウの得意げな説明に、ジンペイはあいまいな返事をする