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和尚に促されて、三人は本堂でご本尊を拝んで、寺で雑用を片付けなければならない弥兵衛を残して、惣吉とお松は寺を後にした。
「お松、さっき和尚と何話してただ?」
「ああ、実は婆さまが死んだでな。
その弔いのお願いをしただ。」
お松は、惣吉と同じく幼い頃両親を流行り病で亡くし、婆さまの手で育てられた。
「そうか・・・。
それは淋しいのう。
これから一人で難儀だのう。」
「おら、淋しかねえ。
婆さま、おらをしょっちゅう『駄目だ、駄目だ。』って怒ってばかりだったから。
まあ、これまで通り頑張って畑さ耕すさ。」
お松の心情を、惣吉は奉公先での自分と重ねて聞いていた。
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