episode.1
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「__!」
「________!!」
「ふぅ、」
いつもの公園で、いつもの場所で、いつものように、声を出す。いつものように、見に来る人に対して、いつものように、こう思う。
お前等全員消えてしまえばいいのに
冬弥を見ていいのは、オレだけだし、冬弥に触れていいのは、オレだけ。冬弥は、オレだけのものなのに……なんで、見るんだ、?おかしいだろ、
…と、?
おかしいおかしいおかしいおかしいおかしい!
「彰人!?」
「っ!」
「と、や、?」
「あ、驚かせて悪い、様子がおかしかったから、」
「大丈夫だ。ありがとう」
「何か、悩み事か、?」
「いや、そんな大事でもねぇから」
と、いい、慣れた作り笑いをする。と、冬弥は気付く
「作り笑い、バレてるぞ?」
「………、、笑」
「そんな、分かりやすかったか?笑これでも、上手くやってきたんだけどな、、!」
と、微笑する。
冬弥が、気づかないと思っていたとでも?んなわけないだろ、だって、冬弥は、オレのもので、冬弥の分からないところなんてないから。
「まぁ、話したくないことならば、話さなくてもいい。いつか、話してもいい時に話してくれ」
と言い微笑む
「おう、その時はよろしく頼む」
と、オレも言う
「2曲目、幽霊東京」
「よし、やるぞ!」
「嗚呼」
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「今日は、遅くなってしまったな」
公園に設置された時計を見ると時刻は午後22時30分過ぎ
あー、このまま、家に連れ帰ってしまおうか、うん、そうしよう、それがいい、
「__とーや」
「?」
「今日、オレん家来ねえか?」
「、、、嗚呼、、?別に構わないが、」
「今、ちょうど両親は、結婚記念日の食事に行ってるらしくて」
「絵名さんは?」
「あー、姉貴は引きこもり気味だし、そんなに気を使わせることはないと思う」
「それでは、邪魔にならない程度にお邪魔させて頂く」
と、ふんわりと笑う
「お前ん家は?」
「嗚呼、連絡を入れておこう」
と、冬弥は、綺麗な顔で周りを照らすように笑った
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「お邪魔します、」
と、冬弥は、口を開く
「どーぞ」
と、オレも言う
「そこら辺座ってていいぞ、水かお茶、どっちがいいか?」
「あ、水でお願いする」
「んー」
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「お待たせ」
「嗚呼、有難う」
俺がただの水をやるとでも?まあ、なんの薬入れようか迷ったから、ほぼ全部入れたんだけどな笑
「ん、、、、?」
あー、ですよね、変な味しますよねぇ〜笑
「彰人の家は、とても、居心地がいいな」
「そうか?w」
「ほんとに、居心地が、、、」
ぱたっ
「〜♩」
1つ目の、”睡眠薬”OKだな
2つ目の薬、効いてくれるか、?
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「ん”、、、」
「、おはよ、とーや」
「嗚呼、おはよう彰人、?」
「ふはっww」
「、、、、ぇ、?」
と、腑抜けた顔をする。目の前の人の顔を見る彰人だ。東雲彰人。でも、何時もの彼はとは、何か違うようだ
「ぁ、きと、、、」
と、潤った目で見る。視界がぼやける、すっ、、と涙が落ちていく
「、、、ん、、は、、、」
と、俺から出ている、謎の声に、びっくりする意識が朦朧としてきた。と言うよりは、なんと言うか、脳みそが、上手く、回らない、水に、何かの薬でも、入れられたの、だろう、
「あきと、、、水、、なにいれた、、、」
「んー?睡眠薬と、媚薬、その他色々」
「媚薬、、?って、?」
「発情しちゃう薬、みたいな…」
発情???意味が分からない
「はつじょ、?」
「というか、此処は、何処だ、、?」
「此処は、」
オレのセカイ
「彰人の、セカイ…?」
「おう、冬弥への、愛が大きすぎて出来たみたいなんだよ、」
「俺への、、愛、?」
「___冬弥」
「?」
「俺はお前を、監禁する」
「はっ、、、!?かんき、、ん、!?」
これは俺の聞き間違いなのではないかと、俺の聞き間違いであってる欲しい、と思い聞き返す
「ああ、監禁」
「ひ、ッ、」
まるで、監禁するのが当たり前に思わせるのようかに、にこっと笑う、
「彰人、、?」
「彰人の、お前の気持ちが、俺への愛が薄れたら、このセカイも無くなっていくと仮定しよう」
「おう、」
「そしたら、俺への愛が無くなると、このセカイごと、俺はいなくなる訳だ、その時は、どうする?」
「まず、第一として、オレはお前への愛が尽きる自信はない、でも、万が一、尽きたとすると、俺も一緒に消える」
嗚呼、此奴は、狂ったんだと思った。でも、俺への好意ではないと思う、だって、オレは男だし、、、それに、彰人の隣に”恋人”としての俺は居ては行けないような気がしたから
がくんっ!
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がくんっ!
と、冬弥の体の力が一気に抜けた。今まで床についていた手はやる気のなさそうにだらんと、体の横に起き、体は壁に持たれかけさせて、座っているだけでも精一杯そうだ
やっときた、3つ目の薬、
筋弛緩薬
まあ、この薬は筋肉が強ばっている人の筋肉を解すための、薬なんだが、普通の人に飲ませると、冬弥の様に、筋肉が緩んで緩んで、終いには立てなくなる程の効果がある。
「ぁ、、きと、、、!」
と、俺を警戒してこっちを睨む。でも、何処にも行き場のないような、子猫のような助けを求める瞳に心を奪われる
「……ほんとに、なに、、いれた…!」
「だから、その他諸々って言った、、、」
「その他諸々って…!!」
怒るような表情で此方を睨んでくる
「その、筋肉に力入んなくなってんのも、薬のせい」
「じゃ、説明も終わったし、ヤろ♡」
「ゃ、」
「?」
「やだ!」
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コメント
2件
薬漬け……!! またもや新たな性癖が 生まれてしまいそうですw